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“第65回海鷹祭”実行委員の下迫さん・上出さんと北品川でアジアンごはん【アジアンコ】

品川にゆかりのあるゲストをお招きしながら、地元飲食店の魅力を伝える“Re-FRESH”。今回は、北品川の“アジアンコ”にて、東京海洋大学 海鷹祭(うみたかさい)実行委員会下迫 楓芽さん・上出 峻永さんにお話を聞きました。

東京海洋大学は、東京水産大学と東京商船大学の統合により2003年に誕生した、国内唯一の海洋系大学です。キャンパスは専攻により品川港南と越中島の2か所に分かれ、大学祭もそれぞれ独立して開催されます。下迫さん・上出さんが通う品川キャンパスの“海鷹祭”は、海洋・水産に特化した大学ならではのディープなコンテンツが特徴。毎年楽しみにしている Shinagawa people も多いのではないでしょうか。

第61〜63回(2020〜2022年)は、新型コロナ対策のため開催中止や規模縮小を余儀なくされてきましたが、前回より食品提供が解禁され、今回も従来規模での開催を目指し準備が進められています。海鷹祭実行委員長・副委員長を務めるお二人と、“アジアンコ”のお料理を味わいながら、"第65回 海鷹祭"の見どころをご紹介します。


今回の舞台“アジアンコ”

北品川駅から旧東海道を新馬場方面へ歩いてすぐ。韓国料理店の右手にある通路を通り、階段を下った地下1階のお店が、今回の舞台“アジアンコ”です。 

赤い壁が印象的な店内にはテーブル席が並び、第一印象はアジアの食堂さながらといった感じです。しかし店内に目を向けると、壁の棚に日本酒や焼酎の瓶が置かれていることに気づきます。和洋折衷ならぬ“和亜折衷”とでも言いたくなるような独特の雰囲気に、不思議な居心地の良さを感じます。

“アジアンコ”は、ゲストの下迫さん・上出さんからの推薦です。東京海洋大学品川キャンパスからは1kmほど離れているにもかかわらず、ヘビーリピートするほどのお気に入りなのだとか。

上出さん:
“アジアンコ”は、大学1年生の頃に北品川を散策していたときに出会いました。ひと品の量が多く、店員さんも優しいので気に入って、それからも大学の友人たちと週3日ほどの頻度で通っています。ナン食べ放題の“学生セット”があって、僕たち学生にはとてもありがたいお店です。

下迫さん(左)と上出さん(右)

"アジアンコ"のメニューは、本場で修業を積んだシェフが作る本格インド・タイ料理。味の良さに加えて、学生にもサラリーマンにもうれしいコスパの高さが評判です。

ランチタイムの"カレーセット"は、カレー1種類におかわり自由のナンまたはライス、サラダ、ドリンクが付いて税込850円から。学生はディナータイムにも同様のセットメニューを税込990円で注文できるため、お二人はこれまで“学生セット”以外を注文する機会がなかったとのこと。そこで今回は、全メニューの中から"いつか食べてみたかったドリームメニュー"を厳選して注文することにしました。

東京海洋大学の“海鷹祭”って、どんな学園祭?

ほどなくして、本日のお料理が勢揃い。注文内容は、“2種類カレーセット”、“ガパオセット”、“はちみつチーズナン”の3品。テーブルの上に焼きたてナンの甘く香ばしい匂いがたちのぼります。

お料理をいただきながら、海鷹祭や実行委員のお仕事について伺ってみましょう。

下迫さん:
僕たちは二人とも、海洋資源環境学部海洋資源エネルギー学科の3年生です。海鷹祭実行委員は1年生の頃から続けていて、僕は前回は副委員長、今回は委員長として運営に携わります。

上出さん:
僕はフウガ(下迫さん)に誘われて実行委員会に入って、今回は副委員長になりました。

下迫さん:
委員長・副委員長は、実行委員全体の仕事の進捗を見て、開催まで動かしていくのが主な役割です。

上出さん:
大学の学園祭はイベント規模も予算もすごく大きく、実行委員会には100名以上のメンバーがいて、会社のように部門が分かれています。その調整役は、やっぱり難しいですね。自分が得意な仕事ばかりならいいですが、実際はそうはいかないので……。

下迫さん:
できるだけ役割分担して、個々人が得意なことを任せるようにしています。僕自身もこれほど責任がある役は初めてですが、委員長を引き受けたことで貴重な経験ができているので、挑戦してみて良かったと思っています。

下迫さんが選んだメニューは、初注文の“ガパオセット”(税込990円)。
お皿にこんもりと盛られた白米の上に、たっぷりのガパオ(ひき肉とバジルの炒めもの)がのせられた、ボリューミーな一品!  

下迫さん:
海鷹祭は一般の方が海に興味を持つきっかけになるような企画が多くて、海洋大の特殊さがよく現れていると思います。他大学では絶対にやらないような珍しい企画がたくさんみられますよ。

上出さん:
一般のお客さんにはOBや近隣にお住まいの方が多い印象です。さかなクン(東京海洋大学客員教授)のトークショーを観るために来場するお子さんも多いです。黄色いハコフグの帽子をかぶっている子もいて、すごくかわいいんですよ。もしかしたら僕より魚に詳しいんじゃないかな(笑)

今年は謎解き脱出ゲームも!
実行委員が第65回海鷹祭の見どころを語る

2024年の海鷹祭は11月2日(土)からの3連休に開催されます。今回はどのような内容になるのでしょうか。例年の海鷹祭で人気の出し物や今回の新企画など、“第65回 海鷹祭”のおすすめ企画を語っていただきました。

第65回 海鷹祭 開催概要
■場所:
東京海洋大学 品川キャンパス
■日時:2024年11月2日(土)〜4日(月・振休) 9:00 ~ 17:00
■イベント公式サイト: https://umitakasai-kaiyo.net/

下迫さん:
実行委員会企画のイチオシは、“マグロの解体実演”と“マグロ丼販売”ですね。海鷹祭の名物イベントで、これを目当てに例年たくさんの方が来場します。マグロは“クロマグロ”と“メバチマグロ
 ”の2種類で、解体用にはクロマグロを使います。 

上出さん:
今回初めて実施する“脱出ゲーム”にも注目いただきたいです! これは、他大学の学生にも遊びに来てほしいという意図も込めた新企画です。海や海洋生物に関する謎を解きながら教室から脱出するというもので、子どもも大人も楽しめる内容になる予定です。

「食べものはあまり冒険しない」という上出さんの注文は、ランチメニューの“2種類カレーセット”(税込1,100円)。通常、カレーは基本の5種類から2つを選ぶが、今回は特別に選択肢外の“シーフード”と“バターチキン”を選択

下迫さん:
サークル企画の出し物では、オーケストラ部の“焼きグソクムシ”が例年人気です。

上出さん:
すごく人気で、数量限定なので午前中に行くのがおすすめです。

 下迫さん:
食べ物系は珍しいものが他にもいろいろあります。ウミガメ研究会の“かめ煮込み”とか。

 上出さん:
それから、今年の開催はまだ検討中なのですが、カッター部の試乗会も海洋大らしさがあって魅力的だと思います。全長約9mの手漕ぎボートに部員と同乗して、品川キャンパス周辺の運河をゆっくりクルージングできるんです。ただ、あまり宣伝していないためか「どこでやってるの?」とよく聞かれます。

“はちみつチーズナン”(税込575円)は二人がずっと食べてみたかった夢のメニュー。チーズを包んだナンの上に蜂蜜がかけられ、チーズの塩味と蜂蜜の甘みのハーモニーを楽しめる

下迫さん:
お子さま向けのイチオシは、釣り研究同好会の“ニジマス釣り堀”かな。学内のプールにニジマスを放して、釣り堀にするんです。

上出さん:
以前は釣った魚をその場で学生が処理して持ち帰れたようなんですが、昨年から衛生面の関係で釣って放す形式になったみたいです。

下迫さん:
魚を見るのが好きなお子さまには、海洋生物を育てるサークルの展示もぜひ観に来ていただきたいです。教室にいろんな水槽が置かれて小さい水族館みたいになるんです。マニアックな魚介類も観られるかもしれません。

開催日が近づくにつれてだんだんと追い込まれてきていますが、たくさんの方が海の魅力に触れられる楽しい一日にしたいと思っているので、しっかりと準備していきたいです!

 

* * *

憧れの海に一歩でも近づくため、港南の街で青春時代を過ごす若者たち。海鷹祭は、そんな彼らの活動を見ることができる大切な3日間です。11月始めの3連休にはぜひ東京海洋大学品川キャンパスへ遊びに行って、60年以上にわたり受け継がれてきた海好きの学生たちの祭典をお楽しみください。

それでは次回の記事もお楽しみに。

【店舗情報】アジアンコ

住所|東京都品川区北品川1-28-9 北品川YTビル B1F
TEL|03-4363-1926
MAP|https://maps.app.goo.gl/upZwNfuXW7VpkwPSA
HP|https://tabelog.com/tokyo/A131