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テラスで味わうボリューム満点のランチ!キャナルからアイルへ。好きを大事に、楽しさ広がる天王洲【Le Calin/天王洲】

品川駅から少しお散歩して港区と品川区の架け橋“ふれあい橋”を渡ると天王洲・ボンドストリート。沿道には壁画やモニュメントといったアート作品が並び、小粋なジャズが静かに流れています。
 
緑とアートが水辺に映える街並みは、ふらっと歩きたくなる環境。このような雰囲気を日常的に体験できるのもShinagawa peopleの特権です。

“ふれあい橋”から延びるボンドストリート

今回は、このボンドストリートの一画にあるカフェ、“Le Calin(ル・カラン)”をご紹介します。
 
“Le Calin”は、落ち着いた雰囲気の店内席も緑あふれるテラス席も楽しめるお店。リーズナブルでボリュームにも味にも定評のあるランチメニューが自慢で、平日は近隣で働く方が多く訪れ、休日にはカフェメニューやクラフトビールを楽しみにやってくる人で賑わいます。

そんな“Le Calin”でお話を伺うのは、ランチはほぼ毎日こちらのお店に通い詰めているという、一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会(以下、天キャナ協)の木村隼人さん。天キャナ協の会員企業である寺田倉庫で勤務する傍ら、天キャナ協では季節毎に開催する“TENNOZ CANAL FES”の実行委員長としてイベントの企画運営を行っています。

今回は木村さんが天王洲での活動を通して培ってきたこの街への想い、そして今年10月9日にオープンした新たなスポット“アイルしながわ”についてのお話を、“Le Calin”の夕暮れのテラス席からお届けします。

初めての“フェス担当”就任。木村さんと天王洲との出会いとは


“Le Calin”はカウンターで注文するスタイル。木村さんは慣れた様子で店内に入り、店長・松本 和樹(まつもと かずき)さんの元へ向かいます。

平日の11:00-15:00まで提供しているランチメニューは肉・魚・パスタの3種類。木村さんが注文したのはお肉のランチ“メンチカツ”です。細長い独特な形が特徴的。ライス、サラダ、スープも付いて栄養バランスが気になる方にもぴったりなセットです。

松本さん(左)がカウンターで木村さん(右)を迎えます
お肉のランチセット“メンチカツ”(¥1,180)

お料理の注文が済んだところで、テラス席に移動。まずは木村さんが天王洲にやってきたきっかけについて伺います。

木村さん:
私が天王洲にやってきたのは27歳の時で、今年で6年目になります。それ以前は、5年ほど建設会社で営業を行っていました。
 
「地図に残る仕事」をしたいという想いから、ファーストキャリアとして都市開発も行っている建設会社に就職しましたが、配属されたのは住宅展示場での販売を担当する営業職でした。
社会人歴5年目という節目のタイミングを迎えた際、「一度志した都市開発・街づくりの仕事がしたい!」と一念発起し、寺田倉庫の求人を見つけ転職しました。
 
入社後、天王洲エリアの不動産担当として勤務する中で、木村さんは寺田倉庫が参画する“天キャナ協”の事務局として、“TENNOZ CANAL FES”の運営業務も担当することになります。“TENNOZ CANAL FES”(通称「フェス」)は、様々な出展者を募り、飲食やグッズの販売、ワークショップ等を行う、今では天王洲でおなじみとなっている地域イベントです。

木村さんは、天キャナ協では今までの職務経験とは全く違う未経験のイベントの企画・運営に携わることになりました。

“仕事”から“楽しみ”へ。じっくりと育まれた天王洲への愛


美味しそうなメンチカツを横目に、木村さんが仕事を始めた頃を振り返っていただきました。

木村さん:
実は以前は、“天王洲アイル”のことは全然知らず、「羽田空港に向かうモノレールで通るあの場所のことかな?」といったレベルの認識しかありませんでした。寺田倉庫の採用面接で訪れた際に、「こんなおしゃれな街だったのか」と感銘を受けたのを覚えています。
 
しかし、建物を作り街を作り上げていくという仕事に興味のあった木村さんにとって、入社当時はフェスの運営に携わるという業務に対する熱量はそこまで高くなかったそうです。
 
木村さん:
最初は“寺田倉庫の社員”として、あくまで“仕事”として天王洲の活性化・賑わいづくりを行っていました。それもあってか、最初は地域の方々ともなかなか打ち解けられず、悩みを抱くこともありました。
 
そんな中でも、地域の様々な団体と交流の機会を持ち、少しずつ地域の歴史についても学ぶことにより、仕事に対するモチベーションも上がってきました。そうすると、自分のことを認識していただける方が自然と増え、少しずつ地域の方々との信頼関係が築かれていきました。
気が付いたら天王洲の事が好きになって、他人事には思えなくなったのです。「この街をもっと多くの方に知ってほしい」という想いが強くなっていきました。今では楽しくてやりがいのあるものになっています。

そんな木村さんにとって特に思い入れが強い取り組みは、2019年から自身が実行委員長を務める“TENNOZ CANAL FES”。コロナ禍ではオンラインイベントへの移行を余儀なくされた期間もありましたが、着々とイベントとしての成長を感じていると話します。
 
木村さん:
特に大きな進歩を感じたのは、今年の7月に実施した夏フェスで“ウクレレジプシー(キヨサク from MONGOL800)”がウクレレ弾き語りのライブをしてくださったということです。ウクレレジプシーのキヨサクさんは、私自身も大好きな“MONGOL800”のボーカルでもあります。

何千人も入る会場を即日完売にできるような知名度のあるアーティストをゲストに呼べる日が来るとは思っていなかったので、とても感動しました。やはり、2015年に開始して以来、コロナ禍でもオンライン開催をするなど工夫しながら継続してイベントを実施してきたからこその成果だと感じました。

木村さん:
「キヨサクさんが立ったステージ」ということが“TENNOZ CANAL FES”にとっての実績となり、今後オファーできるアーティストの幅が広がっていくのではないかと期待しています。一方で、集客力以上に“天王洲らしさ”を大切にしてプロデュースしたいと考えています。
 
天王洲という街は、オフィス街にありながら都会の喧騒を忘れゆっくりとした時間が流れています。激しいロックバンドの演奏というよりは、ギター1本での弾き語りやジャズといった、夕暮れの水辺を静かにゆったりと味わっていただけるような環境を届けていきたいですね。

盛り上がりを島全体に広げたい。新スポット“アイルしながわ”への期待


話に夢中になっているうちに、辺りはすっかり夕暮れの雰囲気に。木村さんは思い出したようにフォークとナイフを手に取り、メンチカツを口に運びます。

木村さん:
うーん、やっぱり美味いです。店長・松本さんの優しい味付けが良い。
 
“Le Calin”ではパスタメニューを選ぶことも多いのですが、大盛りで頼むといつも2倍くらい盛ってくれる。常連の特権かもしれませんね(笑)。天王洲でこの価格でこれだけのボリュームのランチが食べられるのは、本当に貴重です。
 
木村さんは本当に“Le Calin”が気に入っている様子。
と、ここで話は天王洲の今後の展望に移ります。
 
木村さん:
今は、とにかく天王洲に携われていることが楽しいです。メディアに取り上げられることも多いですし、街中でも週に1回は「天王洲ってこんなにおしゃれなんだね」と話している声を聞くので、本当に嬉しくなります。
 
しかし、それは「天王洲はおしゃれな街」ということが浸透していないということの裏返しでもあります。 天王洲といえば“水辺とアートの島”、“おしゃれな街”と誰もが一瞬で想起できるような未来を目指していきたいと思っています。
 
そんな中で木村さんが今後目指していきたいと話すのが、“天王洲アイルとしての一体感”を生み出すこと。
 
木村さん:
天王洲には、まだまだ多くの人を魅了できるポテンシャルがあると感じています。“天王洲アイル”の島(エリア)全体として盛り上がっている環境を作りたいと考えていますし、“島”だからこそ実現できるのではないかと思うのです。
 
そんな想いがある中で、今年10月9日に新たなスポット“アイルしながわ”が誕生しました。
 
“アイルしながわ”は、パラスポーツやアート活動などでの利用を通じて、品川の賑わいを創出する施設です。パラスポーツの練習場所としてはもちろん、スポーツ体験会やパラ選手との交流会も開催。パラスポーツを通じて多様な人たちが集える場や共生社会の実現に向けた取り組みであり、パラスポーツに限らずアーティストの活動の場としても活用することで、文化・スポーツを起点とした街の賑わいを創出する場を目指しています。

“アイルしながわ”

木村さん:
昨年の東京オリンピック・パラリンピックの開催もきっかけとなって、車いすバスケットボールやブラインドサッカー等のパラスポーツの認知度も高まってきました。
「修学旅行生がパラスポーツの体験のために天王洲に訪れる」みたいな、新たな視点で天王洲を訪れてもらうきっかけになれば良いと考えています。
 
新たな施設の誕生を天王洲一帯の盛り上がりにつなげていきたいと木村さんは考えています。
 
木村さん:
“アイルしながわ”という新しい場の誕生が、天王洲の賑わいの輪をさらに広げてくれると期待しています。アイルしながわも“TENNOZ CANAL FES”の会場として活用することで、“キャナル”フェスから“天王洲アイル”フェスとして広がりを持たせられるようになることが、私たちにとっての一つのゴールです。

木村さん流・天王洲を起点とした品川エリアの楽しみ方


ランチを堪能した後は、美味しいデザートセットも。
 
この日のスイーツは手作りのプリン。なめらかなくちどけのプリンとほろ苦いカラメルソースが混ざり合う、上品なお味です。

デザートセット“プリン”(¥750)

ここまで天王洲に対する愛を熱く語ってくださった木村さん。天王洲で働き始めて6年目という経験の中からおすすめのスポットを聞いてみると、天王洲以外にもお気に入りの場所があるとのことで…。
 
木村さん:
実は、天王洲から少し歩いて北品川・旧東海道沿いの商店街に行くことも多いです。
 
「がっつり食べたい!」と思ったら、北品川の中華料理屋に行きます。通常でもかなり大盛なのですが、そこでさらに大盛にして限界に挑戦しながら街を楽しんでいます。営業時間なのに開いていないお店があったりする“街としての気まぐれさ”も良い!赤ちょうちんが下がっている味のある居酒屋や、カウンター席だけのこぢんまりとした居酒屋もお気に入りです。
 
天王洲のアートと緑に囲まれ、洗練された雰囲気ももちろん好きなのですが、少し足を延ばせば全然違う雰囲気を楽しめるのが品川エリアの面白さですよね。

北品川のお気に入りのスポットを語る木村さんの表情は、天王洲への想いを語る時にも劣らない、生き生きとしたもの。自身が拠点とする天王洲を起点として、オンの時間もオフの時間も楽しんでいる様子です。
 
 
天王洲に行けば、木村さんと同じような体験が得られるはず。“TENNOZ CANAL FES”の会場や“Le Calin”で木村さんに出会った際には、ぜひ「“Re-FRESH”読みました!」と声をかけてみてください。
 
また、10月にオープンしたばかりの“アイルしながわ”ではパラスポーツやアーティストの施設利用の他、今後も様々なイベントが開催される予定です。Instagramをフォローして、今後の情報をチェックしましょう!

【アイルしながわ Instagram】
https://www.instagram.com/isleshinagawa/

木村さんが訪れたカフェ“Le Calin”は普段使いにもぴったり。日替わりのメインディッシュを楽しむために何度でも足を運びたくなります。ライス・パスタの大盛は無料ですので、たくさん食べたい方にもおすすめです。
 
それでは、次回の記事もお楽しみに。

【店舗情報】Le Calin


住所|〒142-0002 東京都品川区東品川2-2-43
TEL|03-5479-3155
Instagram|https://www.instagram.com/le.calin_tennoz/?hl=ja
MAP|https://goo.gl/maps/QzEfzUFjHJPX5uCMA