正月ボケをぶっ飛ばせ!”東海七福神”出社してみた
あけましておめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願いいたします!
・・・なんて口では言っていますが、絶賛「正月ボケ」中の編集部の塩谷です。12月31日と1月1日を永遠にループしていたい。正月休みが永遠に続いてほしい。
しかし、もちろんそんなことは言っていられません。品川ならではの正月行事、「東海七福神巡り」で気合を入れ直しましょう!
旧東海道沿いの寺社で運気アップ!東海七福神とは?
「東海七福神」とは、旧東海道沿いのお寺と神社計7か所をお参りする行事です。各寺社に七福神が1柱ずつ祀られています。はじまりは昭和7年、品川が大東京に編入された記念として定められたのだそうです。
道のりは北品川から大森までの約4.5㎞、ゆっくり歩くと1時間半~2時間かかります。旧東海道を歩くので、道も比較的わかりやすいはず。
しながわ観光協会の東海七福神モデルコース👀
https://shinagawa-kanko.or.jp/recommended_route/toukaishichifukujin/
Re-FRESHオリジナルコースにチャレンジ
しながわ観光協会によるモデルコースでは北品川から大森に向かう順路となっていますが、Re-FRESHではその逆方向に進むコースをご提案。品川方面を目指して出勤前にお参りする想定で巡ってみました。では、早速ご紹介していきます!
Re-FRESH編集部のおすすめコース
1.磐井神社(いわいじんじゃ)
2.天祖諏訪神社(てんそすわじんじゃ)
3.品川寺(ほんせんじ)
4.荏原神社(えばらじんじゃ)
5.一心寺(いっしんじ)
6.養願寺(ようがんじ)
7.品川神社(しながわじんじゃ)
1.磐井神社(弁財天)
スタート地点は京急大森海岸駅。品川エリアのメディアなのに大田区に来ちゃいました。ここから我らがホーム品川を目指します!
最初の目的地である磐井神社(いわいじんじゃ)へは、駅から歩いて4分ほど。第一京浜道路に向かって右手に進んでいくと、白いのぼりが見えてきます。
奥の方に「磐井神社」と書かれたのぼりがあります
到着しました!こちらが磐井神社です。七福神の中では金運アップや商売繁盛のご利益があるとされる弁財天(べんざいてん)が祀られています。
正面から見た磐井神社
こちらの神社は式内社と呼ばれる古い格式をもつ神社です。その歴史の深さは、平安時代(900年代)に編纂された歴史書『三代実録』や『延喜式』にも名前が出てくるほど。すごいですね!
参拝した後は、おみくじで今年の運勢を占ってみましょう。
結果はこちら
中吉でした!悪くはないようです。ざっくり言うと、「焦らず時が来るを待てばいいことがあるよ」という結果でした。
けど、やっぱり大吉が出るのを期待してしまいますよね・・・気を取り直して、次の目的地に向かいましょう。
磐井神社HP
https://iwaijinja.tokyo/
2.天祖諏訪神社(福禄寿)
磐井神社を出てから次の目的地までは20分程歩きます。結構長く感じるかもしれませんが、負けずに頑張りましょう!
鈴ヶ森刑場跡地の記念碑が見えてきたら目的地まであと半分。こちらを目印に旧東海道に入ると道順が分かりやすくなります。
記念碑の右側の道を進みましょう
少々道に迷いましたが、なんとか到着!天祖諏訪神社(てんそすわじんじゃ)です。
天祖諏訪神社の鳥居
こちらの神社は、昭和40(1965)年に天祖神社(てんそじんじゃ)と諏訪神社(すわじんじゃ)が合祀されてできたものです。どちらの神社も、埋め立てが進むまでは東京湾に面して建っていたのだとか。また、こちらでは財運招福・延命長寿・立身出世・招徳人望にご利益のある福禄寿(ふくろくじゅ)が祀られています。
おみくじ発見!
さて、ここでもおみくじを発見。なんと3種類もあります。見つけたからには引いてみなくては!
吉が出た!
そんなわけで招き猫おみくじに挑戦。結果は、吉です。ざっくりいうと、「無理に新しいことに手を出さず、これまで通り頑張って」という感じ。さっき磐井神社のおみくじでも同じようなことを言われたような・・・。
小さな招き猫も入っています
また、縁結び・良縁招来のご利益があるピンクの招き猫が付いてきました。お財布に入れておこう。
天祖諏訪神社HP
http://tensosuwa-jinja.jp/index.html
3.品川寺(毘沙門天)
続きまして向かうのは品川寺。品川と言っても、「しながわ」ではなく「ほんせん」と読みます。ここに向かうのにも20分ほど歩かなくてはいけません。意外と遠いので半べそかきながら歩きます。
やっと着いた!品川寺
鮫洲商店街を過ぎ、青物横丁まで来たらもう少し!左手に大きな仏像が見えてきたら到着です。
こちらは大同年間(806~810年)に建立されたと言われる、品川区で最も古いお寺です。七福神の中では戦勝祈願、鎮護国家、財宝福徳などにご利益があると言われる毘沙門天(びしゃもんてん)が祀られています。また、先ほどまでは神社だったので「二礼二拍一礼」でお参りしましたが、ここはお寺なので合掌しましょう。
門には立派な門松も
ではここで恒例のおみくじタイム!と思ったのですが、こちらのお寺ではおみくじがありませんでした。代わりに金色に輝く梵鐘(ぼんしょう)型の鈴のお守りを購入。リンリンと高く澄んだ音がします。おみくじは引けなかったけれど満足です。
梵鐘型のお守り(300円)
品川寺HP
http://www.evam.ne.jp/honsenji/
4.荏原神社(恵比寿天)
ようやく4か所目!今度は品川寺から歩くこと10分程度。目黒川に差し掛かると、赤い鎮守橋が見えてきました。この橋を渡ると、目的地である荏原神社(えばらじんじゃ)に到着です。
真っ赤な橋が目黒川の水面に映っています
荏原神社の由緒をたどると、なんと和銅2(709)年にまで遡ります。そして現在の社殿は弘化元(1844)年に建てられたものなのだそうです。旧東海道を往来する旅人も、この神社でお参りしたのかもしれませんね。祀られているのは、恵比寿天(えびすてん)。商売繁盛・除災招福・五穀豊穣・大魚守護のご利益があると言われています。
荏原神社の本殿
さて、今度こそはおみくじチャレンジ!荏原神社のおみくじは破魔矢(はまや)型です。小さくて可愛らしい見た目ですが、悪い運気を追い払ってくれそうでいいですね。一体何が出るかな・・・。
荏原神社の破魔矢みくじ
結果は、半吉。「このみくじにあう人は暴風にあう舟のようで行けば戻れず困難が多い」と書かれています。最終的には悪いことばかりではないそうですが、油断ならない1年となってしまいそう。
荏原神社HP
http://ebarajinja.org/top.html
5.一心寺(寿老人)
ここまで来たら、残り3か所は近くにまとまっているので一安心。荏原神社から一心寺までは歩いて5分ほどです。
「成田山」と書かれた提灯が目印の一心寺
こちらのお寺は江戸時代末期の安政2年(1855)に建てられたものです。居酒屋や和菓子屋と一緒に並んでいるこじんまりとしたお寺ですが、その門をくぐると一気に雰囲気が変わるのが印象的。生活感あふれる商店街にいたのが嘘かと思うような神聖さが感じられます。祀られているのは幸福長寿・家庭円満・延命長寿・福徳智慧のご利益があると言われる寿老人(じゅろうじん)。
こちらのお寺にはおみくじがありました。何が出るかな?
一心寺の境内で結果を見ると・・・
小吉でした。全体的に悪くはない評価です。そして、おみくじにはちいさな寿老人も付いてきました!こちらもお財布に入れておきます。
小さな寿老人
しながわ観光協会HPより「一心寺」
https://shinagawa-kanko.or.jp/spot/issindera/
6.養願寺(布袋尊)
続いて養願寺に向かいます。こちらのお寺へは一心寺を背にして街道の横道に入っていくと徒歩1分で到着します。近くてありがたいですね。
養願寺に向かう通りにはバーやスナックが立ち並びます
養願寺は、鎌倉時代の正安元(1299)年にできたお寺です。本尊である虚空藏菩薩(こくうぞうぼさつ)は丑年・寅年生まれの守り本尊なのだとか。七福神の中では布袋尊(ほていそん)が祀られています。千客万来・家運隆盛・家庭円満・商売繁盛にご利益があるそうです。
紫の幕が素敵な養願寺
こちらのお寺にはおみくじはなかったので、近くにいた猫ちゃんをどうぞ。
凛々しい表情の三毛猫ちゃん
7.品川神社
いよいよ最後となる7か所目、品川神社に向かいます!旧東海道を外れて、第一京浜道路に向かって5分ほど歩いていきます。本殿までは結構急な階段を登らなくてはいけないので、足元にはご注意ください。
神社の前には屋台も出ています
平安時代末期の文治3年(1187)、源頼朝が現在の千葉県館山市から洲崎明神(すのさきみょうじん)の分霊を迎えたことで始まった神社です。徳川家康が関ヶ原の戦いへ出陣の際に参拝し戦勝を祈願をしたことでも知られています。大出世できそうな神社ですね。また、こちらでは七福神の中では穀豊穣・子孫愛育・出世開運・商売繁盛のご利益がある大黒天(だいこくてん)を祀っています。
立派な品川神社本殿
令和2(2020)年に社殿の修復が行われたばかり。色鮮やかで見事なものでした。
最後のおみくじポイントを発見
さて、おみくじチャレンジもいよいよ最後となります。最後くらいは大吉が出てほしい・・・!
大当たり!!
出ました!大吉です!有終の美を飾りましたー!
品川神社HP
https://shinagawajinja.tokyo/
今年の運気をフルチャージ!2021年も頑張ります
これにて東海七福神は終了!お疲れ様でした!
写真を撮ったりおみくじを引いたりしていたら、磐井神社から品川神社までちょうど2時間かかってしまいました。サクサク巡る予定でも、出勤時間の2時間前にはスタートすると良さそうです。
この行事、本来は9時~17時の間に7つの寺社を巡って専用の色紙や宝船に七福神を集めて楽しむものなのですが、今回のお参りの仕方でも十分楽しめました。冒険するようなウキウキした気持ちで1日が始められるので大満足です。
今年の東海七福神巡りは11日まで。お正月気分の残る今のうちに、ぜひ挑戦してみてくださいね!
しながわ観光協会の東海七福神モデルコース
Re-FRESH版「東海七福神出社」コース