強い“3x3”チームを品川で育てる~チーム創始者に聞く「品川CCワイルドキャッツ」~【スポツナシナガワvol.3】
3人制のバスケットボール、「3x3(スリーエックススリー)」を知っていますか?
コートの広さは5人制バスケの半分、ひとつのゴールに向かって両チームが攻防を繰り広げるニュースポーツです。惜しくも延期となってしまった東京五輪では新競技として加わることが決まっている大注目の競技なんです!
そんな3x3バスケットボールのチームが、品川エリアを拠点に活動しています。2019年に発足した「品川CC ワイルドキャッツ」です。
発足1年目にして韓国と日本混合のASIA EASTカンファレンスにて総合優勝する実力を持ち、今年も体制を新たに試合で活躍しています。
スポーツから人と人のつながりを考える「スポツナ」シリーズの第3弾では、品川CCワイルドキャッツについてご紹介します!
今回は、チームの代表である遠塚谷 流(とおづかたに りゅう)さんのお話です。
左上が遠塚谷さん。なんとお子さんも登場!
下は及川啓史選手
(カバー画像:品川CCワイルドキャッツ公式Facebookより引用https://www.facebook.com/scc.wildcats/posts/1513204385550203)
自分の3x3チームをつくる
品川CCワイルドキャッツの代表、遠塚谷さん。自身も中学生からバスケットボールをプレイしているバスケ好きです。いつかスポーツ施設の運営、スポーツブランドの立ち上げなど、何らかの形でスポーツに関わるビジネスがしたいという夢を持ち、社会人生活を送ってきました。
そんな遠塚谷さんが3x3と出会ったのは、7年ほど前のことでした。ちょうど日本で3x3プロリーグが発足した頃です。
高校時代の先輩が地元石川県の3x3チームでエースプレイヤーとして活躍しており、試合のために東京にやってきました。その先輩と久しぶりに顔を合わせ、3x3の話を聞いているうちに興味が深まった遠塚谷さんは、会社員をしながらそのチームのマネージャーを務めることにしました。
5人制バスケとはルールが異なる3x3ですが、そのために生まれる独自のゲーム展開が遠塚谷さんの目には魅力的に映ったと言います。
遠塚谷さん:
試合時間は5人制バスケと比べてかなり短いですし、攻防の入れ替わりも激しく、展開がスリリングなんです。すごく面白いなと感じました。
3x3の魅力に引き込まれた遠塚谷さんは、ついに「自分のチーム」をつくることになります。そこには、品川CC代表の吉田祐介さんの影響があったと言います。
2014年のブラジルワールドカップを一緒に観戦した
遠塚谷さん(1番右)と吉田さん(左から2番目)
吉田さんについての記事はこちらから!
『選手が近い!品川CCを知る前編【スポツナシナガワvol.2】』
遠塚谷さん:
吉田は新卒で入った会社の同期だったんです。入社したときから吉田は『Jリーグチームのオーナーになる』ってずっと言っていて。そのときに、チームオーナーという選択肢もあるのか、と思いました。
吉田さんはその翌年の2006年に品川港南を拠点とした「総合スポーツ・文化団体 品川CC(カルチャークラブ)」を立ち上げ、社会人サッカーチームや地元の子どもたちに向けたサッカー少年団、チアダンスチームの運営をはじめます。
その後、遠塚谷さんは吉田さんから「傘下のスポーツチームや団体を増やし活動を広げたい、バスケチームを立ち上げてほしい」という依頼を数年間に渡って受け続けました。
最初は忙しさから断っていたという遠塚谷さんも、自身の環境変化などをきっかけに、品川CCの3x3バスケットボール部門を立ち上げました。「スポーツに関わるビジネスがしたい」という夢が実現したのです。
品川CCワイルドキャッツのnoteもご覧ください!
「勝てる」チームを目指して
チーム発足にあたり、選手のリクルーティングをはじめた遠塚谷さん。
目指したのは「勝てるチーム」。参入初年度には外国人選手をメンバーに迎え、Bリーグ(日本国内のプロバスケットボールリーグ)で活躍する選手のリクルーティングも行いました。
遠塚谷さん:
選手に向けても勝てるチームを作りたいというメッセージは明確に出していました。選手の心理としても勝てるチームに行きたいので、シーンで活躍する選手を入れることができました。
そんなチームづくりが功を奏し、日本と韓国の計6チームが属するASIA EASTカンファレンスでの総合優勝、12のカンファレンスの中から上位に入ったチームによるプレイオフでのベスト4入りを果たしました。
2年目となる今年は、昨年よりもさらに団結が感じられる雰囲気に。遠塚谷さん自身のモチベーションも上がっています。
遠塚谷さん:
昨年はBリーグの試合で選手が練習に来られないというケースもあって、どうしても選手間の温度差が生じる面があったんです。
でも今年は練習生が新たに5人加入し、練習に参加できるメンバーが増えました。人数が多くなれば練習の質も上がるし、練習を通して選手の仲も深まります。また練習生たちがトップリーグ契約を目指してひたむきに頑張る姿も、チームにとって良い刺激になっています。
そんな今年の品川CCワイルドキャッツは、特に「スピード感のあるゲーム展開」を意識して試合に臨んでいます。
遠塚谷さん:
今年は日本人選手だけで構成されている分、外国人選手のいるチームに対峙するのはチャレンジになります。それでも、大柄な選手にも運動量やスピードで出し抜いていってほしいですね。
練習中の様子。迫力が伝わってきます!
ホームタウン「港南」への想い
このチームを立ち上げるまで、港南とはほとんど縁がなかったという遠塚谷さん。この街の第一印象は「つくられた新しい街」というものでした。
遠塚谷さん:
“品川”と言っても、旧東海道のあたりをはじめ歴史の深い場所もたくさんあります。一方で品川駅のある港南は埋め立てできた、新たに発展してきている街。品川CCではそんな新しい街に新しい文化をつくるという想いを持っていて、僕もそれに共感しました。
また、チームとして参加した港南でのゴミ拾い活動に参加した時のエピソードも印象に残っていると話します。
遠塚谷さん:
せっかくゴミ袋を持って歩いているのに、全然ゴミが見つからなくて(笑)。僕は以前世界一周旅行をしたことがあって色んな街を見てきましたが、これだけ整然としている街ってないなぁ、とゴミ拾いをしながら思いましたね。
港南小学校でのイベントの様子
港南でやってみたいこと
港南の新しい文化のひとつとして3x3を広げていきたいという遠塚谷さんに、これからこの街でやってみたいことを聞いてみました。
まず1つは、「港南の地域を知りつくすこと」。
社会人になったばかりの頃はアルバイト求人誌の営業をしており、毎日30件く飛び込み営業を行っていたという遠塚谷さん。港南でも知らない企業はないと言えるようになりたいのだそうです。
遠塚谷さん:
特に、スポーツに関わりがある飲食店などがあれば知りたいですね。みんなでNBAの試合を観戦したり、僕らの試合のライブ配信を放映したりできるとすばらしいなと思っています。
そして、もう一つは「ホームタウンである港南で3x3の大会を実施すること」。
遠塚谷さん:
3x3はバスケットのゴール1つととボールさえあれば試合ができるので、街中でも会場にできるんです。
いつか品川駅港南口の広場で大会をやりたいですね。スカイウェイからも観戦できますし、近くに飲食店もあるし、駅も近いし、すごくいい場所だと思うんです。
品川インターシティのカフェにて開催されたファンミーティング
次回もお楽しみに!
いかがでしたか?
新卒の時に出会った「チームオーナー」という夢が実現していく様子や、チームづくりへのこだわりを聞いて、このチームへの興味がますます深まりました!
さて、次回は品川CCワイルドキャッツ発足当初からチームづくりに関わり、今もチームの柱として活躍するKCこと及川 啓史選手へのインタビューをお届けします!
試合情報
11月22日(日) 15:00
EPIC.EXE vs SHINAGAWA CC WILDCATS.EXE
試合はライブ配信されます!
みんなでワイルドキャッツを応援しましょう!!🔥
🏀品川CCワイルドキャッツ🏀
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