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9年続く「品川ハロウィン」実行委員と楽しむ新そばランチ【しながわ十琴/港南】

品川にゆかりのあるゲストをお招きしながら、地元飲食店の魅力を伝える“Re-FRESH”。今回は、品川駅港南口にこの夏オープンしたばかりの蕎麦屋“しながわ十琴(ときん)”で、港南エリアのローカルイベント“品川ハロウィン(通称:シナハロ)”実行委員のお二人にお話を聞きました。

2015年にスタートし、周辺企業等の協力を得て大切に続けてきた“シナハロ”は、Shinagawa people&childrenに認知が高まってきている行事。一方で、その企画・運営にあたる中心メンバーに品川のお母さん達も含まれているということは、あまり知られていません。

シナハロ誕生の背景には、どのようなきっかけや想いがあったのでしょうか。そして、これからのシナハロはどのように進化するのでしょうか。立ち上げから現在までを知る実行委員の井上寛美さんと、今年新たに実行委員に加わった澤田香菜さんのインタビューをお届けします。


今回の舞台“しながわ十琴”


品川駅港南口から徒歩5分。飲食店が建ち並び、昼食や終業後の時間帯には大勢の会社員で賑わう一画を通り抜けた路地裏で、落ち着いた佇まいをみせるこちらのお店が、今回の舞台“しながわ十琴”です。

2023年8月オープンの新店であり、外観・内観は非常にきれい。モダンな和の雰囲気の中で、豊洲市場から仕入れる新鮮な旬の魚介・野菜などを、その時期に一番美味しい食べ方で楽しめます。

メインメニューは、“江戸蕎麦”とも呼ばれる二八蕎麦。北海道や茨城で栽培されたそばの実を石臼で自家製粉し製造される蕎麦は、なめらかで喉ごし良く風味豊か。天ぷらや鴨料理、日本各地の地酒や焼酎も豊富で、ランチはもちろん、仕事帰りに仲間や家族と訪れたい注目のお店です。

井上さん:
しながわ十琴には、今年のシナハロで実施する“子ども110番クイズラリー”の参加店舗を探しているときに出会い、お店の方もぜひ地域に関わりたいということで快諾してくださいました。その後、ランチで利用しています。この辺りでは天ぷらが食べられるお店は貴重なので、待望の新店です!

澤田さん:
私は初めて来店しました。普段はファミリー向けのお店に行くことが多くて、こういう落ち着いた雰囲気のお店は久しぶりです。

本日のお食事は、“大エビと季節やさいの天ぷら蕎麦”(1,400円)と、“大海老天重と江戸そば”(1,300円)。揚げたての天ぷらが冷めないうちにいただきます。

澤田さん:
やっぱりお店で食べるお蕎麦は美味しいです。新そばだからでしょうか、とても香りが良いです。

枕崎の鰹節と利尻昆布からとった出汁を使用したそばつゆでいただく

井上さん:
天丼も美味しい。見てくださいこの海老の大きさと身のぎっしり感!少し厚めの衣で、たれがよく染みています。

澤田さん:
これは大人も子どもも大喜びですね。季節ごとに旬の野菜を味わえるのはありがたいです。

シナハロとは?


2022年のシナハロ開催時に撮影した集合写真(提供:シナハロ実行委員会)

美味しいランチを堪能しながら、シナハロの話題に。シナハロとはどういったイベントで、どのような方々で運営しているのでしょうか?

井上さん:
シナハロは、主に地域の子ども達が楽しむ約1週間のイベントです。品川が子ども達の“自慢のふるさと”になることを目指して地域住民や行政、企業が連携し、2015年から開催を続けています。

今回は港南エリアの企業を中心に合計22社から、運営資金や物品、ワークショップ企画等のご協賛・ご協力をいただいています。おかげさまで、多彩なイベントを企画できました。

澤田さん:
“シナハロ2023”の開催概要は以下の通りです。

子ども110番クイズラリーには毎年港南・芝浦地区の幼稚園、保育園、小学校の子ども達1,000人以上が参加します。うちの子も、とても楽しみにしていますよ。

シナハロ2023開催概要
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《開催期間》10月20日(金)~30日(月)

《開催予定企画》
①オープニングセレモニー(10/22)
オリジナルの花ランタンなどで飾り付けた船の運航

②子ども110番クイズラリー(10/20-29)
「子ども110番協力者マップ事業」加入施設および有志の店舗・施設53箇所をまわり、現地掲載の文字を集めたり、クイズを解いたりすることで、楽しみながら子供のエリア認知度度を高めるラリー

③シナハロフェスタ(10/28)
品川シーズンテラスイベント広場でのステージショーや、ものづくり等のワークショップ、ビンゴ大会、仮装パレードなど

④シナハロキッズ(10/30)
小学校入学を来年に控える年長のお子さま・保護者の交流会

シナハロ2023公式HPより

井上さん:
シナハロの実行委員は、地域の住民や企業の有志メンバーで構成されています。2023年10月現在は16名で、各人の得意分野や興味により担当を分担しています。

私は本業がファシリテーターなので、そのスキルを活かし実行委員会の会議進行も担当しています。

澤田さん:
私は本業で親子サロン経営しており、地域の子育て中の方向けにイベントや講座などを提供しています。今回は本業での経験を活かして、赤ちゃんや小学生のためのワークショップ出店といった形でシナハロフェスタに参加します。

「子どもの居場所がない!」から始まった


2015年の初開催から9回目を迎え、今では5,000人の親子が参加する規模にまで成長したシナハロ。そんな地域イベントが、有志の地域住民を中心とする組織によって運営されてきたとは驚きです。立ち上げ当初からシナハロを知る井上さんに、シナハロの歩みを聞きました。

 井上さん:
私は夫の転勤により、2006年に品川に引っ越してきました。しばらくの間は地域に関わる機会はほとんどありませんでしたが、妊娠中の東日本大震災を契機に意識に変化が起きました。もし、私が仕事で品川を離れている時に災害が起き、子どもがこの街に独りぼっちで取り残されてしまったら、誰も頼れる人がいません。子どもと地域とのつながりをつくる必要性を感じました。

転機となったのは、2014年、子どもが2歳の頃です。ママ友と一緒にハロウィンの時期にマンションの子ども達へお菓子を配る企画を考えました。準備万端に整え、マンションのコンシェルジュに配布を依頼したのですが、断られてしまいました。

子ども達の居場所をつくりたいという想いが否定されたような気がして、当時の私にとっては大ショックでした。この経験が、シナハロ立ち上げの原動力になりました。

そんな折、2015年3月の品川シーズンテラス開業イベントとして地域の企業や住民が集まり、品川でやってみたいことを話し合う機会があったので、ママ友と一緒に参加しました。その中で企業の方から偶然にも「ハロウィンイベントをやってみたい」という提案があり、企画を始めたのがシナハロの始まりです。

地域の子ども達が主体的に関われる“場”をつくりたい


第1回のシナハロは、2015年10月30・31日、近隣企業のファミリーイベントとして開催されました。それから少しずつ変化しながら運営を続けてきましたが、お2人はまだまだ伸びしろを感じているようです。

今年新たに実行委員に加わった澤田さんがシナハロの存在を知ったのは昨年。そのフレッシュな目に、シナハロはどのように映っているのでしょうか。

澤田さん:
私は子どもが通う港南小学校のPTA活動でシナハロのことを知りました。
品川には住民​​がたくさんいますが、品川が地元ではないが故に地域への愛着が強くない人も少なくないためコミュニティ形成が難しい側面があります。だからこそ、人と地域をつなぐシナハロは大切なイベントだと思いました。

井上さん:
澤田さんのようにPTAを入口に実行委員会に参加してくれる方もいるのはとても心強いですよ。シナハロのあり方が時代に合わせて変化していくことで、これまでになかった新しい風が起きればと期待しています。

井上さん:
品川は企業と住民が一緒にまちのことを考える土壌がある街だと感じています。シナハロに限らず、小学校への出前授業等の相談に乗ってくださる企業の方もたくさんいます。

反対に企業からシナハロにコラボの相談をいただくこともあります。企業からの持ち込みワークショップ企画等も数件実施していますので、「シナハロでこんなことをやりたい」というアイデアがあれば是非頂きたいですね。

澤田さん:
様々な企業が集まる街という品川の特徴を活かして、子ども達と企業が一緒に活動できる機会にシナハロがなれば、この街ならではのキャリア教育にも繋がりそうです。

井上さん:
子ども達が主体的に関われるイベントになれたらとも思います。シナハロのイベントは主に実行委員会のメンバーで企画・準備をしていますが、実際に子ども達が主体的に関わる場面も作りはじめています。今年の子ども110番クイズラリーでは「港南小学校5年生からの挑戦状」と題して、子ども達が考えたクイズを街中に貼り出します。

将来的には、子ども達がシナハロ実行委員になるのも良いなと思っています。

澤田さん:
面白そう。子どもの感性で考えたら、素敵な企画がたくさん生まれそうです!

井上さん:
品川で育まれた子ども達が、将来たんぽぽの綿毛のように世界中に飛び立って、そこで品川の素晴らしさを伝えてくれたら素敵ですね。

 * * *

「街に子どもの居場所がない!」の危機感から始まったシナハロの歩み。それから9年の間に、数え切れないほど多くの子ども達がシナハロに参加し、楽しい思い出をつくっています。

お近くにお住まいの方や、子どもと参加できるハロウィンイベントをお探しの方は、ぜひ会場にお越しください。また、2024年の開催に向けて、実行委員や協力企業としての参加も大歓迎とのこと。興味がある方は、シナハロのホームページからお気軽にご連絡ください。

それでは次回の記事もお楽しみに。

【店舗情報】しながわ十琴 


住所|〒108-0075 東京都港区港南2丁目4−11 カネカビル 1f
TEL|03-6712-8133
MAP|https://maps.app.goo.gl/6fmqnuEvrpj4x3n89
HP|https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13287626/

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