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報知新聞記者に聞く「地域の子どもとのつながりづくり」【シナハロ特別企画に密着!後編】

2020年10月2日(金)、港区立港南小学校で報知新聞社による特別授業「スポーツ新聞の作り方」が行われました。今年で6年目を迎える「品川ハロウィン(通称シナハロ)」との連動企画としての実施です。

前編では、その授業をレポートました!

この授業の終了後、今回の授業を担当した報知新聞社の名取広紀(なとりひろき)さんと澤辺英樹(さわべひでき)さんにお話を聞きました。後編では、そのインタビューの様子をお届けします。

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澤辺さん(左)と名取さん(右)。
中央は港南小学校の船木校長です


今日の感想は?

授業を終えて控室に戻ると、なんと港南小学校の給食が!
給食を食べながらお話を伺いました。

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この日の給食はボルシチ!


編集部:
授業お疲れ様でした!やってみていかがでしたか?

名取さん:
楽しかったですよ!子どもたちも積極的な感じでしたね。

編集部:
今日のような授業はご経験があるのですか?

名取さん:
実は、自分の息子の小学校でこういう授業をやっていたんです。でも、息子も小学校を卒業してしまったし、新型コロナの影響もあるし、今年はできないだろうなと思っていました。そんな時に港南小学校での授業のお話をいただいたので、うれしかったです。

編集部:
そうなんですね!
授業の後半では見出しを付けるという作業に挑戦しましたが、もちろんその道のプロのお仕事ですよね。難易度はどうだったのでしょう?

名取さん:
本当に難しいことだと思いますよ。しかも、新聞の場合は短い時間で見出しを作らなくてはいけないんです。時にはまだ終わっていない試合の記事に見出しを付けることもあります。

編集部:
じっくり考えている訳にもいかないんですね。そんな中でも、今日の授業の中で見た池江選手の記事には本当にこだわりが詰まっていて、まさに職人技だなと思いました。

名取さん:
その通りですね。編成記者さんの技は、代々受け継がれていくものです。それに、実際に取材をする現場記者が頑張って書いた記事も、最終的には編成部の見出しの付け方やレイアウト次第で出来が決まりますからね。

編集部:
各部署の記者のこだわりが詰まってひとつの新聞になるんですね。

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授業中の様子


報知新聞社の港南移転を振り返る

編集部:
そういえば、今日の授業で「報知新聞社が港南に来て30年」とおっしゃっていましたよね?

名取さん:
はい。1990年の11月に、千代田区平河町から全面移転したんです。ちょうど私が入社1年目の年でした。

編集部:
そうなんですね!ちなみに、移転当時の港南の印象はどうでしたか?

名取さん:
それはね、いっぱい話せますよ(笑)。周りは原っぱで何にもなくて、東京海洋大学の前身である東京水産大学があるだけでした。タクシーも全然来ないから、取材に遅れてしまって怒られることもありました。周りにはコンビニもないし、平河町にいた頃のように出前も頼めないし・・・。

編集部:
それは苦労されましたね・・・。

澤辺さん:
もちろん悪いことばかりではないですよ。新聞を印刷するための輪転機を置くためにはそれなりの広さの土地が必要でした。それに、港南だと高速道路に乗りやすいので、新聞の輸送のことを考えると利便性は高い場所です。

編集部:
悪いところばかりではなくて良かったです(笑)。


シナハロとの出会いは運命的?

編集部:
今回の特別授業はシナハロとのコラボ企画として実施されていますが、その前から毎年シナハロの告知のために号外を発行していますよね。報知新聞社としてシナハロに関わるようになったのは、どういう経緯だったのでしょうか?

澤辺さん:
2014年に付近のマンションの住民の方々にアンケートを行ったときにできたつながりがきっかけでした。弊社の若手社員を中心に作った「次世代プロジェクト」という組織で、社屋を地域貢献等に使えないかという話が持ち上がり、近隣住民の意識調査を行ってみようということで行いました。そんなつながりからシナハロのお話を伺って、協力しようと。

編集部:
シナハロのはじまりが2015年ですし、なんだか運命的な出会いだったのですね。実際に参加してみて、印象に残った出来事はありますか?

澤辺さん:
当時の担当者の話なのですが、うちのゆるキャラの「Ho!さん」をイベントに出して、初めてに喜んでもらえたのがシナハロだったのだそうです。

当時はまだHo!さんができたばかりで、社内でも何となくこのキャラクターの存在に対して半信半疑な雰囲気がありました。でも、シナハロの会場にHo!さんを連れて行ったら子どもたちがすごく喜んでくれたそうで。自信を付けさせてもらいましたね。

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子どもたちと一緒にパレードに参加する
緑色のキュートなキャラクター「Ho!さん」(左)


将来の新聞の読み手である子どもたちとの関わりを増やしたい

編集部:
シナハロで今回のような特別授業を行うのは初めてだったと思いますが、社内の反応はどうでしたか?

澤辺さん:
会社としては、特に地域の子どもたちと関われるイベントには参加していこうという共通認識があります。昨年は社屋内をシナハロのスタンプラリー企画のスポットとして活用していただいたりして子どもたちとの触れ合いを進めている中だったので、良かったですね。

編集部:
地域の子どもたちと関わっていきたいということには、どのようなお考えがあるのでしょうか?

澤辺さん:
新聞が読まれない世の中になりつつある中で、これから読み手となる子どもたちに対して新聞の面白さを伝えたい、という想いがあります。 報知新聞社に行った、Ho!さんに触った、というような思い出を入口に、スポーツ報知や報知新聞社に親しんでもらえたら、これほどうれしいことはないですね。

編集部:
なるほど。今日の授業でも、「報知新聞ってすごい!」と思った子もいたんじゃないでしょうか。

名取さん:
澤辺さんの話を聞いていたら、もっとできることがあるんじゃないかなと思い始めました。例えば、子どもたちに向けたスポーツ教室なんかができれば良いですよね。野球でもサッカーでも名だたる評論家を抱えていますし、スポーツ新聞の会社だからこそのコンテンツを提供していきたいです。

編集部:
今後のシナハロでも、色々と新しい取り組みができそうですね!


シナハロで地域とつながる

この日の授業から約2週間後、今年のシナハロの開催を知らせる号外ができあがりました。この号外は、港南小学校を初め近隣の小学校や保育園などに配布されます。

 そして、号外には港南小学校での報知新聞社の特別授業の様子も大きく掲載されています!

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ポップで可愛らしい紙面に!

今回の報知新聞社の授業を受けた港南小学校5年生たちにとっては、いつもの号外とは一味違うものに感じられるかもしれませんね。

さて、シナハロ実行委員会ではいつでも新しいメンバーを大募集中です。参加者として、作り手として、ご参加ください!

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2020年の『品川ハロウィン地域記念号外』


📰報知新聞社HP https://www.hochi.co.jp/
🎃シナハロHP https://shinahallo.wixsite.com/4786

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