【後編】今できること。江戸の宿場町と現代の宿〜ゲストハウス品川宿~
今回はゲストハウス品川宿さんの記事、後編です!
前編をまだ読んでいない!という方はこちらから💁♀️
【前編】まちと人を繋ぐ。江戸の宿場町と現代の宿〜ゲストハウス品川宿~
今回は、今の取り組みと今後の展望、そして"歴史ある街・品川宿の魅力"をご紹介!
「フリーステイ」への取り組み
編集部:今の取り組みについて、お話を聞かせてもらえますか?
中村さん:今は、コロナで海外に帰国出来ない方を無料で受け入れています。食材など、ご近所の方からも協力を頂いたりしているんです。
通路にはこんな特設コーナーが出来ていました!!
自炊に使える調味料やお米まで・・・!!!品揃えが豊富!
中村さん:なので今は一般のお客さんじゃないお客さんがたくさんいます(笑)6名宿泊しているのですが、アルバイトができなくなって家の家賃が払えなくなってしまったり、乗るはずだった飛行機が延期になってしまって、いつ自分の国に帰れるか分からない海外の方たちが泊まっています。
編集部:受け皿のような存在でもあるってことなんですね。
中村さん:そうですね、もちろん一般のお客さんも受け入れているんですけど、別フロアで無料宿泊も提供しています。
食品を提供してくれた方達へ感謝を込めて作成したコラージュ。
困っている方に手を差し伸べる姿勢に、愛を感じますね・・・!「フリーステイ」のことについて、ブログでもご紹介されています。
●【ワーキングホリデーなどの外国人帰国困難者の無料滞在を応援しま
す。】(2020/05/06)
●【〈御礼&報告〉外国人帰国困難者支援の状況と近況】(2020/06/08)
オンラインで「ゲストハウス品川宿」を味わって。
宿泊業界が通常営業に戻るには、まだ時間がかかるのではないかと話す中村さん。せめてその期間だけでもなにか出来たらと思い、オンライン企画を考えていたそうです。
そんな時、他のゲストハウスが開催していた「オンライン宿泊」(実際に宿に訪れて中を案内されているような疑似体験。参加者との交流がオンラインで楽しめる)に自らゲストとして参加し、それがすごく面白かったため自分たちでも実践してみたそう。でも、開催して見るとすごく難しかったようです。
中村さん:ゲストハウス品川宿の魅力は、「オンライン宿泊ではなかなか伝わりにくいね。」という話になりました。
1回目のオンラインイベントは、いわゆるオンライン飲み会みたいになってしまったんです。それはゲストハウス品川宿でやる意味がないなと思いました。
なのでこれから、商店街の繋がりを活かした企画を作れたらいいなと思っています。実際に泊まりに来たとき、「あのとき見た商店街に行ってみたい!」と思ってもらえたら嬉しいですね。トライ&エラーを繰り返しながら、我々の一番の強みを活かしたオンライン企画が出来上がったら良いなと思っています。
北品川の商店街
リピーターの方を初め、品川宿を知らない方にもオンライン上で「まちの魅力を発信していきたい」と話す中村さん。最近では、17LIVE(イチナナ)ライブ配信アプリでチャンネルを開設し、ゲストハウスやまちでの出来事を、スタッフの方々が発信しています。詳細は公式Facebookやホームページから、ぜひ見てみてください!
ほかにも豊富な取り組みの様子をブログにてご紹介!
● 【宿場JAPANのwithコロナ取り組み まとめ】(2020/05/18)
最後に、ゲストハウス品川宿のスタッフである中村さんが感じる「品川宿」というまちの魅力を伺ってみました。
「品川宿」に残されているのは歴史だけじゃない。
中村さん:僕は、ここに勤めるまで香川県の島に結構長いこと住んでいたんですけど、そこには島ならではの小さなコミュニティがたくさんあったんですよ。そういう小さな繋がりってやっぱり強いんですよね。でも、東京だとなかなかない。
それでも、このまちには、まだまだローカルなコミュニティが残っているなあと感じます。近くにあるカフェや古着屋のオーナーなど、まちの人との小さな”繋がり”がたくさんあるんです。
また、うちのオーナーが商店街の会合や地域のイベント、まちの活性化への取り組みにも参加しているので、我々スタッフもまちのコミュニティにすごく入りやすいんです。移住者の僕でも、あたたかい雰囲気で色んなコミュニティに参加させてもらえるので、すごくありがたいですね。
さいごに。
まち並みや歴史だけに限らず、ローカルなコミュニティが残されているというところが本当に素敵ですね。品川宿には、そこにあるまちや人を愛して大事にしている方がたくさんいらっしゃるんだなと、お話を聞いていて感じました。
そんなあたたかみのあるまちと、訪れたゲストを繋いでくれる「ゲストハウス品川宿」。ぜひ仕事終わりに、まちを散策しながら足を運んでみてはいかかでしょうか?
中村さんも「宿に泊まらなくてもぷらっと立ち寄ってお話してして帰るだけでもぜひ!」とおしゃっていました!
最後に記念の1枚をパシャリ。
中村さん、ありがとうございました!ぜひ今度遊びに行きます!