生米から炊き上げるこだわりのパエリア!感謝と出会いを花でつなぐキッズブーケPJのみなさんとスペイン料理を堪能【炭火焼スペインバル Mon-TERCERO/港南】
品川駅港南口から海側に当たる東の方へまっすぐ進むと、ひときわ目立つ赤と黄色のスペイン国旗カラーが見えてきます。
“炭火焼スペインバル Mon-TERCERO(モン・テルセーロ)”。2010年12月にオープンし、10年以上Shinagawa peopleに愛されているお店です。
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会話からも和やかな雰囲気が感じられる「キッズブーケPJ」
店内に入ると、わいわいと会話をしている3人組を発見。
港南を中心に活動する「一般社団法人キッズブーケプロジェクト(以下、キッズブーケPJ)」の代表・藤本千春さんと、学生インターンとして運営に携わる藤本吹樹さん、渡邉香澄さんです。
「スペイン料理と言ったら何が代表的かな?」
「このヴァージンサングリア、かわいい!香澄ちゃんも写真撮ろう!!」
代表と学生インターンの関係性でありながら、友達の様な会話からは和気あいあいとした雰囲気がにじみ出ています。
そんな3人とMon-TERCEROが提供するこだわりのスペイン料理を楽しみながら、キッズブーケPJについて伺っていきます。
感謝の気持ちをブーケで表現し、子どもたちの成功体験につなげる
「スペイン料理って美味しくてたまに無性に食べたくなるけど、お店は多くないですよね。それなのに品川の駅前にこんなに素敵な雰囲気のMon-TERCEROがあるから、私もよく利用してます!」と、千春さん。普段はフラワーアレンジメントスクール後のランチでの活用が多いのだとか。
繊細で華やかな盛り付けが目を引く“ヤリイカのフリット”や、地中海の雰囲気満載の“カジョス”が運ばれてきたところで、キッズブーケPJについて聞いてみました。
キッズブーケプロジェクトの趣旨は、スポーツ選手や文化人、芸術家など、自分の夢を持った大人に出会うことで、子どもたち自身が夢や目標を見つけるきっかけを作ること。子どもたちが、自分の夢を持った大人たちから得た感動や体験への感謝・応援の気持ちを込めて、自ら作ったブーケをプレゼントするという取り組みを行っています。
千春さんがこのプロジェクトを立ち上げるきっかけには、自身の子育ての反省や子育てをする中で欲しかったことを実現してみたいという思いがありました。
千春さん:
情報が溢れている中で、私も自分の子どもたちをどう育てていったら良いかわからなくなった時期がありました。でも子育てには正解がなくて、子どもや親の個性とその相性、住んでいる環境などで変わるものです。
だったら色々な夢を持っている大人にたくさん会って、子どもたち自身も自分がどうしたいか、親御さんもどう育てたらよいかを考えるきっかけを作りたいと思って、キッズブーケPJをスタートしました。
また子どもたちが夢や目標を見つけるのと同時に、「感謝の気持ちを伝えること」も大切にしているといいます。
千春さん:
キッズブーケPJを通して、子どもたちは貴重な経験や体験をたくさんさせていただきます。それに対して、ぜひ相手にわかる形で感謝を表現出来る人になって欲しいと願っています。
子どもたちからブーケを贈られると受け取った人は自然と笑顔になって、贈った子どもたちもそのリアクションを見て笑顔になるんですよね。その笑顔の連鎖が成功体験として子どもたちに残れば、日常的に感謝の気持ちを持ち続けてくれると考えています。
感謝を込めたブーケを贈った経験のある香澄さんも、それを実感している一人です。
香澄さん:
2019年にキッズブーケPJのプログラムとしてカンボジアを訪問して、アンコールワットの修復作業をしている現地の方のお宅でホームステイをしたんです。本当に親切な家族で、「ドラゴンフルーツが美味しい!」と伝えたら、翌朝大量のドラゴンフルーツが食卓に並んでいました(笑)。
お世話になった感謝の気持ちとしてホームステイ先の家族にブーケを贈ったらとても喜んでくれて、自分もエネルギーをもらえた感じがしました。
千春さん:
上智大学アジア人材養成研究センターのご協力で工事中のアンコールワットの見学もできた貴重な体験でしたが、ブーケに使うお花を現地調達したので、現地の方とのコミュニケーションが多く発生しました。ブーケを贈る事で気持ちが通じ合うことを再確認できて、とっても良い体験でしたね。
“人との出会い”を創り出す食卓にパエリアを!
キッズブーケPJの熱い想いを伺っている中、スペイン料理の定番であり、Mon-TERCERO名物でもある熱々の「パエリア」が完成。
生米から炊き上げるパエリアは、注文が入ってから一皿一皿じっくり調理しています。
アルデンテ食感のお米を噛みしめると、複雑に混ざり合う具材の旨味と香りが口の中に広がります。具材を炒めてから煮るまでを一つの鍋の中で完結させるからこそ引き出せる味は、まさに絶品!
千春さん:
よくピザを囲んでパーティーすることがあるけど、パエリアも同じように“一皿をみんなで共有する”料理ですよね。コミュニケーションを強めるメニューにぴったりかもしれない!
「“食事”を通して、気軽に密度の濃いコミュニケーションが取れるはず」と話す千春さん。ご自身も、食事を通して深めた人間関係に支えられているといいます。
千春さん:
私の人生には様々な岐路がありましたが、その度に素敵な人たちと出会って今の自分があると実感しています。
中でも特にお世話になったのは、20代の頃に出会って今も師事している華道の先生です。その先生は、お稽古の後によく私を食事に誘ってくださいました。当時、両親を亡くしていた私を、先生のご家族とのお食事に温かく迎えてくださって大変感謝しています。その出会いがきっかけで、「私も先生のような人になりたい!」と決めて、お花の先生になりました。
私みたいに、誰かとの出会いがきっかけで可能性が広がることってあると思うんです。だから、キッズブーケPJでもそんな“人との出会い”を大切にしています。
体験する子どももサポートする大人も、みんなにハッピーを広げたい!
キッズブーケPJは、イベントの企画・調整を行う運営スタッフに支えられています。
運営スタッフの中でも、吹樹さんや香澄さんのような学生たちがプロジェクトの中心となって活躍しているのは特徴の一つです。イベントの企画・調整のみならず、助成団体へ施策のプレゼンを行った上での予算獲得・管理など、重要な役割を担います。
吹樹さん:
僕は高校3年生の時、「天王洲であるブラインドサッカーワールドグランプリでボランティア募集しているけどやってみたら?」と言われ、小学校時代のサッカー仲間の港南FCのメンバーと一緒に参加したのが最初でした。
いざ参加すると本当に感動しました。子どもたちが真剣なまなざしで試合を見て、キラキラした表情で選手たちにブーケを渡している様子を見たら、またこの体験を届けたいって思いました。それから僕も運営スタッフとして本格的に活動に参加することにしました。
千春さん:
キッズブーケPJのボランティアは、大人も大歓迎です。もっと言うと、企業単位での参加もウェルカムです。
色々なスキルを持った大人が、学生たちに教えながら楽しく活動してくれたら良いな、と思っています!
キッズブーケPJでは、幸せな生活に欠かせない「感謝」の気持ちに触れながら、たくさんの素敵な“人との出会い”を経験することができそうです。
少しでも興味がある方は、ぜひHPをご覧ください!
また、美味しいお料理と開放的な雰囲気のMon-TERCEROにも、ぜひお友達やご家族、同僚と立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
パエリアを中心とした美味しく華やかな料理の数々が、気心知れた仲間との会話を弾ませてくれるはずです。
それでは、次回の記事もお楽しみに。
【店舗情報】炭火焼スペインバル Mon-TERCERO
住所|〒108-0075 東京都港区港南2丁目3−13 品川フロントビル 1F
TEL|03-5461-0433
食べログ|https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13118520/
MAP|https://goo.gl/maps/9xPcDFaszMfkgZQ8A