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品川のシェアオフィスを覗くと、社内コミュニケーション活性化のヒントが見えてきた

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、リモートワークの導入が一気に加速しました。この状況は一次的なものではなく、「新しい働き方」として定着していくと考えられています。

リモートワークの本来の目的は感染拡大を防止することでしたが、通勤時間の削減や、家族との時間が増えたなど、良い影響が生まれている声も聞きます。

しかし一方で、「社員とのコミュニケーションの機会が減った」と感じている人もいるのではないでしょうか?オンラインでは雑談をするタイミングもなかなか取れないですよね。

職場の「密」は避けたいけれど、職場というリアルのコミュニティがあるからこそ生まれるコミュニケーションも残したい。

そんなとき、コワーキングスペースやシェアオフィスなどを使って「オフィスを分散する」というのも選択肢のひとつではないでしょうか?

今回は、昨年の秋にオープンした品川港南のシェアオフィス「リブポート品川」でお話を聞いてみることに。

※取材はオンラインで行いました。

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実は8か月ぶり2回目の取材です(2019年9月に撮影)

「健康的な働き方」ができるシェアオフィス

リブポート品川は品川駅港南口から徒歩5分、Wビルの中にあるシェアオフィスです。

このシェアオフィスのテーマは「健康的に働く」というもの。

休息を充実させるためのスポットを設置したり、スポーツ系のイベントを開催したりして、利用者の心と体の健康をサポートしています。またバランスのとれた食事が取れるカフェ「僕らのカフェ」が併設されているので、食事やコーヒーブレイクもばっちりです。

お話を伺うのはコミュニティマネージャーの高橋美帆さん。プロバレーボール選手として活躍した経歴をお持ちです。現在はモデルとしても活動しています。

リブポート品川についてはこちらの記事をチェック!

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高橋さん(左)と、窪田さん(右)にもご登場いただきました!

実は「セカンドオフィス」としての利用も多い!

コワーキングスペースやシェアオフィスと言えば、フリーランサーや起業家が利用しているイメージが一般的です。また、出先でちょっと作業したいときに一次的に利用するということもあるかもしれません。

では、リブポート品川はどんな人たちに利用されているのでしょうか?


編集部:
リブポート品川の利用者には、どんな方が多いのでしょうか?

高橋さん:
現在は男性の利用者が9割くらいですね。年齢層は30代~50代の方が多いです。

編集部:
利用される時間帯には何か特徴はありますか?

高橋さん:
利用者の方を見ていると、朝9時くらいに来て夕方に出ていかれたり、20時くらいまでお仕事をされている方が多いですね。時間帯のことを言えば、フリースタイルな働き方というよりも、会社に出社して退社するのと同じ様なリズムで利用されている方が多いイメージです。

編集部:
シェアオフィスってもっと自由なイメージがあったので、何だか意外です。

高橋さん:
というのも、このシェアオフィスは周辺企業の「セカンドオフィス」としての利用がメインなんです。フリーランサーの方にももちろん使っていただいてはいるのですが、多くは企業ワーカーです。

編集部:
セカンドオフィスというと、どんな風に使用されるのでしょうか?

高橋さん:
プロジェクトチームのメンバーで集まって使われています。上司と部下が一緒に来てお仕事をされているような感じです。

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個室のような席も、会議が出来るような席もあります
(2019年9月に撮影)


気になっていた「仮眠スペース」のことを聞いてみる

このシェアオフィスは、健康的な働き方ができるような環境を整えているのが特徴。その工夫のひとつが「仮眠スペース」の設置です。机が並ぶワークスペースの隣にゆったりと休めるハンギングチェアが置かれた空間があり、いつでも利用することができます。

編集部:
ずっと気になっていたのですが…あの仮眠スペースって本当に使っている方はいるのでしょうか?

高橋さん:
実は、オープン当初はあまり稼働率は高くありませんでした。最初の頃は、先ほどお話したように企業の方が上司と部下で一緒に利用されるケースが多かったのですが、やはり部下の方は休みに行くのは遠慮してしまうようで…

編集部:
確かにその通りですよね。上司の目があるとちょっと休みにくいです(笑)。

高橋さん:
でも、以前より10%~20%は稼働率が上がりましたよ!最近は企業ワーカーの方に加えてフリーランサーや起業したばかりのスタートアップ企業の方の利用も増えてきています。そうなると上司と部下がフラットな関係という環境でお仕事をされていたりするので、部下であっても仮眠スペースも使いやすいのかなと思います。

編集部:
仮眠スペースの稼働率が働き方のスタイルの指標になっているみたいで面白いですね!

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いつか使ってみたい仮眠スペース(2019年9月に撮影)


街の中にも休まるスポットがある品川

3月末からは無人受付を導入するなど状況に合わせた営業を続けるリブポート品川。無人受付の開始と同時に公式SNSを使った地域情報の発信を始めると、品川の新たなポテンシャルに気付かされたといいます。

編集部:
最近は品川の街歩きの様子をSNS投稿をされているようですが、どんなきっかけがあったのでしょうか?

高橋さん:
これまではサービスやイベントの紹介をしてきたのですが、ワーカーの皆さんが品川に戻ってきたときに役に立つ情報を発信していこう思い、品川の様々なスポットの様子を投稿しています。

編集部:
公園やレストランなど色々な場所を周られていますね。特に心に残った場所はありますか?

高橋さん:
東品川にある利田神社に行ったときのことが印象深いですね。

実はリブポート品川のマネージャーになるまで品川に来たことがほとんどなくて、あまり馴染みがありませんでした。そんな中で利田神社を目指して歩いて行ったとき、まず住宅街があるということに驚いて。それに、こんなに歴史を感じられる場所があったんだということにこの時はじめて気付きました。

品川の新たな一面に出会えたことで、愛着も一層深まりましたね。

編集部:
今回の街歩きの取り組みは、今後どのように活かしていきたいですか?

高橋さん:
品川には、ビジネス街の少し先に足を延ばせばグリーンスポットや心休まる場所もあることがわかりました。スタッフが地域に愛着を持って、利用者の方々に向けて地域のスポットを紹介していけるようになればと思っています。


利田神社を紹介するInstagramの投稿


品川流オフィス分散スタイルはこれだ!

いかがだったでしょうか?

今回の取材で、セカンドオフィスを持つことで、密を避けながらもリアルなコミュニケーションがとれる場所が確保できることが分かりました。いつものオフィスとは違う雰囲気のオフィスにも行けるというのは、気分転換としても最適かもしれません。

風通しの良い屋外で休憩したり、ちょっと作業したりできるのも品川の魅力。青い芝生の広がる公園やキラキラと水面が輝く運河沿いのベンチを、あなたの新しいオフィスにしてみてはいかがでしょうか?社員と青空の下でミーティングをしてみれば、開放感あふれるアイデアが湧いてくるかもしれません。

シェアオフィスを利用したり、街中の公園にも足を延ばしてみたりすることで、品川の良さを活かしたオフィス分散が可能になりそうですね。

まだまだ油断ならない状態は続きそうですが、品川を楽しく活用して会社の仲間と一緒に「新しい働き方」を実践してみましょう!


リブポート品川HP
https://www.libport.jp/shinagawa.html


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