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これまでよりもバスケに向き合える環境へ~及川選手に聞く「品川CCワイルドキャッツ」~【スポツナシナガワvol.3】

品川港南を拠点とする3人制のバスケットボール、3x3(スリーエックススリー)チーム「品川CC ワイルドキャッツ」。2019年に発足したばかりのチームで、ゲームはもちろん地域貢献にも力を入れていきたいという注目のニューヒーローです。

前回はチーム代表の遠塚谷さんからチーム立ち上げのエピソードやチームづくりへのこだわりについてお話を紹介しました。

今回はチーム立ち上げ時から在籍するチームの柱ともいうべき存在、「KC(愛称)」こと及川啓史選手のインタビューをお送りします!

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下が及川選手。
左上はチーム代表の遠塚谷さんとそのお子さんです

(カバー画像:品川CCワイルドキャッツ公式Facebookより引用

https://www.facebook.com/scc.wildcats/posts/1189129281291050)


3x3ならではのリズムが心地よい

及川選手はバスケ歴17年のベテラン。中学時代に野球やサッカーと合わせてバスケットボールをはじめ、高校生からは本格的に打ち込むようになりました。その後アメリカの大学に留学し、帰国後の2011年に5人制バスケットボールのプロチームに入ります。

そんな及川選手が3x3と出会ったのは、5人制バスケチームを怪我で引退したした後の事だったと言います。

及川選手:
仕事ではなくアマチュアで限りなくトップに近いところでバスケをしていたいなと思っていたときに、たまたま誘われたのが3x3のチームでした。

とは言え、これまで5人制のバスケットボールをプレイしてきた及川選手。ルールの違う3x3に戸惑いはなかったのでしょうか?

及川選手:
3x3の場合、コートが半分でリングも1つしかない中でお互いが攻めたり守ったりしなくてはいけないので、切替の判断の速さが求められます。ずっと頭をフル回転させながらダッシュしている3x3ならではのリズムがすごく好きで、心地よく感じました。

それに、コートに入る人数が少ない分、一人の選手の役割が多いんです。5人制バスケだとボールを運ぶだけ、シュートを打つだけというような役割も出てきます。ですが、それがなくて一人で何でもできるのも新鮮でしたね。

現在は自身が女子チームのゼネラルマネージャーを務めている「湘南SUNS」というチームに所属して3x3バスケをしていた及川選手。そのチームの代表に、これから新しくチームを立ち上げようとしている遠塚谷さんからの連絡が入りました。

及川選手:
流さん(遠塚谷さん)とはたまたま家も近くて、連絡が来たその日の夜にはカフェで話したんです。チームとしてのコンセプトもしっかりしていたし、そこに自身の経験やコネクションを載せていければと思えました。
流さんのフットワークの軽さも含め、「この人本気なんだな」と思って、品川CCワイルドキャッツでプレイすることをその場で決めました。

拠点となる港南は自宅からも近いですし、住んでいる地域で、地域貢献ができること、プロとして活動できることにも可能性を感じました。

2019年の ハイライト。かっこいい!


仕事との両立で、よりバスケと向き合える環境に

現在の及川選手は、3x3プロ選手として活躍する傍ら、普段はスポーツアパレルのブランドマネージャーとして働いています。そのため、平日は仕事が終わってから練習に向かいます。

そんな生活の中で、自身にとってのバスケットボールの優先順位の高さに気付かされたと言います。

及川選手:
5人制プロの頃は、練習は毎日していました。練習にも対価をいただいていたので。その頃を振り返ると、何も考えずに練習していたように思います。

でも今は、そもそも練習に行くかどうかを自分で選択しなくてはいけません。「何時から練習があるから何時までに仕事を終わらせないといけない」とか、「朝から練習があって疲れているから早めに寝よう」とか、いつも考えています。その結果として、自分の中でのバスケの優先順位の高さを意識できるようになりました。

今の方が以前よりもさらにバスケに向き合えているように感じますし、よりバスケを楽しめるようになりました。

及川選手のプロフィールも要チェックです


「オフェンスで驚きを、ディフェンスで感動を。」

品川CCワイルドキャッツの注目ポイントを尋ねると、及川選手はそう答えました。これは、今年のチームのスローガンとして遠塚谷さんが掲げたものなのだとか。

及川選手:
プレイで言えば、手を抜かない所。普段はのほほんとした仲のいいチームですが、試合は全員必死にやるので、その姿というか、生き方を見てほしいです。試合中の姿だけではなく、3x3に取組む姿勢も含めて。

及川選手と同じく、このチームで活躍する選手は、普段からバスケだけをしているわけではありません。企業で働きながらバスケにも取り組む選手や、大学生として学校に通いながらこのチームでプレイする選手もいます。

及川選手:
どんなに仕事で疲れていても、遠くに住んでいて練習場所に向かうのに往復2時間以上かかるとしても、それでも日々練習に打ち込むのは、負けたくないという想いがあるからこそです。その想いを、試合を見に来る人たちに感じ取ってもらえたらと思いますね。

また、チームの持ち味として「ハングリーさ」もあると話す及川選手。昨年は日本と韓国の計6チームが属するASIA EASTカンファレンスでのカンファレンスで総合優勝、12のカンファレンスの中から上位に入ったチームによるプレイオフでのベスト4入りを果たすも、誰もその結果には全然満足していないと言います。

及川選手:
勝った試合のことって、全然覚えていないんです。アスリートって負けた試合の方が記憶に残るみたいですね。あの時のシュートを外してしまったとか、今でも覚えていますから。そこもチームとしての強みになるかなと思います。

試合中の様子。真剣な表情です


会って話して、地域のファンとの交流を深めたい

品川CCワイルドキャッツでは、地域貢献として清掃活動に参加したり、地元の学校でバスケ教室を開いたりしています。とはいえ、昨年チームが出来たばかりにも関わらず今年は新型コロナウイルスの影響で参加予定だったイベントの多くが中止に。港南で活動する機会はまだ多く持てていません。

今はチームとして各種SNSでの情報発信も積極的に行っていますが、やはり地域の方と実際に触れ合える機会を大事にしていきたいと話します。

及川選手:
地域の方たちと直接話して「試合を見に行こう」と思ってもらったり、地域の子どもたち向けの教室を開いて「こういう人に教わったんだ」というのを感じてもらって、そうしてファンを広げていきたいですね。

地域の方に応援していただけるのは、スポーツチームならではの特殊なことだと思っています。地域貢献活動はそれを改めて再確認できる場所で、自身のモチベーションにもつながります。これからもっと活動の幅を広げられればと思います。

昨年行われた港南中学校での活動


これからの活躍に期待です!

いかがだったでしょうか?

及川選手の真摯にバスケに取り組む姿勢、プレイヤーから見た3x3という競技の魅力がわかると、ますます試合が見てみたくなりますね!

3x3の試合は、なんとYouTubeにてライブ配信されます!
過去のアーカイブも残っているので、ぜひ見てみてください👀

試合情報はチームの公式noteにて確認できますよ👇


🏀品川CCワイルドキャッツ🏀
📒note https://3x3.shinagawa.cc/
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