選手が近い!品川CCを知る前編【スポツナシナガワvol.2】
こんにちは!
Re-FRESH編集部の塩谷です。
突然ですが、みなさんには応援しているスポーツチームはありますか?
私には・・・残念ながら特にありません。
ですが、知らずのうちに「地元のチーム」をかなり意識しています。
例えば、私は北海道出身なのですが、何かと野球チームの「日本ハムファイターズ」を気にしてしまいます。特別に応援しているわけではないけれど、所属する選手のニュースを見かけるとつい見入ってしまったり、活躍を知らせる内容だとなんだか誇らしい気分になったりするんです。
地元のスポーツチームは「地元愛」を再確認させる存在なのかな、と感じています。
ところで、品川港南エリアを本拠地とするスポーツチームがあることはご存知ですか?ゲームでの活躍はもちろんのこと、地域の人たちとの交流も大切にしている素敵なチームがあるんです。
スポーツから人と人のつながりを考える「スポツナ」シリーズの第2弾では、総合スポーツ・文化団体品川CC(カルチャークラブ)についてご紹介します!
第1弾は「品川ランナーズテラス」を紹介するこちらの記事です
https://note.com/sngw_refresh/n/n4aadda36076a
今回は品川CC代表の吉田祐介さんにお話を伺いました!
Re-FRESH編集部塩谷との対談形式でお送りします。
吉田祐介さん。今回はオンラインでの取材となりました
総合スポーツ・文化団体「品川CC」
塩谷:
品川CCというのは、どういう団体なのでしょうか?「総合スポーツ・文化団体」というようにお聞きしていますが・・・
吉田さん:
品川CCはサッカー、チアダンス、バスケットボールの3種目を展開している総合スポーツクラブです。
具体的には、サッカーは社会人チーム「品川CC横浜」と少年団の「港南FC」、小学生のチアダンスチーム「GRANITA」、3人制のプロバスケチーム「品川CCワイルドキャッツ」を運営しています。
塩谷:
なるほど、複数のチームを抱えているんですね。
吉田さん:
その中でも最初にスタートしたのは社会人サッカーチームです。2006年から活動しています。当時はまだスポーツをする環境は整っておらず、細々と活動している期間も長かったですね。
品川CC横浜のInstagram。健闘の様子をご覧あれ!
塩谷:
「文化」というのはどういう部分を指しているのですか?
吉田さん:
将来的には、スポーツだけでなく文化系の活動も展開していこうとしているんです。囲碁や将棋、音楽などをやりたい人が集う場所にしていけたらと思っています。
塩谷:
もはやスポーツに留まらないのですね!
吉田さん:
品川CCの始まりがサッカーチームだったのは、自分がとにかくサッカーが好きだったからです。でも、サッカーに夢中になれたのは偶然でしかないですし、世の中にはスポーツが好きでない人、得意ではない人ももちろんいます。
品川CCという団体は、ゆくゆくは好きなことや世代に関係なく、「何かやりたい!」と思った時に集えるコミュニティになっていくことを目指しています。
港南に「発展する未来」を感じた
塩谷:
そもそも港南を本拠地とすることになったのにはどういう経緯があったのでしょうか?
吉田さん:
港南でチームを立ち上げたきっかけのひとつは、現在、品川CCの会長を務めている宮崎との出会いです。
自分が中学生の時にサッカー日本代表の試合を見に行ったんですが、すごく大事な場面で負けてしまって号泣していたんです。そこに偶然出くわして、励ましてくれたのが宮崎でした。
吉田さん(左)と宮崎さん(右)
塩谷:
そんな出会い方ってあるんですね(笑)!
吉田さん:
そうですよね(笑)。
歳は親子ほど離れているのですが、それ以来すっかり親しくなって、よく港南に住んでいる宮崎の所へ遊びに来るようになりました。大学時代には宮崎の家から学校に行ったりしていたほどでした。
塩谷:
となると、吉田さんと港南のご縁はかなり長いですよね?
吉田さん:
そうですね。ただ、港南でサッカーチームを立ち上げることになったのはそれだけが理由ではありません。
2006年頃の港南では高層マンションがどんどん建ちはじめていて、さらに増えていくという情報も出始めていました。加えて、2003年には新幹線駅が開業し、羽田空港もますます盛り上がってきているという動きもありました。ここはこれから土地の価値が上がっていく街だ、と考えたんです。
塩谷:
その発展の兆しは、スポーツチームを置くということを考えると、どういう部分がメリットだと感じられたのでしょうか?
吉田さん:
まずは、世の中では少子化が進んでいるにも関わらず、子どもが増えている地域だったということですね。それから新住民が多い地域かつ埋め立て地で歴史も浅い地域でもあるから、これといった色がつききっていないというのもそうです。そして、品川を拠点にしたJリーグチームがまだなかった、ということです。
そんな特性から、「これから新しいものが生まれていく街」という意味でも可能性を感じていました。
選手との距離が近いのも魅力!
塩谷:
チームの練習は、港南でされているのですか?
吉田さん:
はい、社会人サッカーチームは、中学校のグラウンドを使って練習させてもらっていました。残念ながら、今は新型コロナの影響でできていないのですが、
サッカーの練習をしている子どもたちが、社会人選手の様子を見て「すげー!」と言っている姿も見られました。
チームの練習以外にも、中学校のサッカー部員と一緒に練習をしたり、バスケ部向けにバスケの指導を行ったりもしていますよ。
塩谷:
選手のプレーを間近に見られて、直接教えてもらえる環境というのはいいですね。
吉田さん:
サッカーチームだとJリーグや海外のチームで活躍していた選手もいますから、子どもたちにとっても良い機会になっていると思います。
品川CCワイルドキャッツの選手とバスケ部員との交流の様子。
さわやかな笑顔が印象的です
塩谷:
他にも何か地域で行なっている活動はありますか?
吉田さん:
地域でクリスマス会を開いたり、お祭りでブース出展もしています。それから清掃活動にも参加しています。
塩谷:
選手も清掃に参加するのですか?
吉田さん:
そうです。選手も練習では港南には来ているものの、街の地理にはあまり詳しくありません。なので、地元の子どもたちに道案内をしてもらって清掃をしています。
塩谷:
練習もそうですが、選手と会える機会が多そうですね!
練習前にごみ拾いに参加する品川CC横浜、セカンドの選手たち
誇れるふるさとにしていきたい
塩谷:
品川CCの活動が始まったのが2006年ということは、もう14年も活動されているということですよね。長い間港南で活動してきて、感じる変化はありますか?
吉田さん:
とにかく人が増えたなという印象です。品川CCを立ち上げる前から港南には来てはいたので、その頃と比べると想像もつかないほど変わっています。昔のイメージは「田舎の村」という感じだったので。
ただ大幅に人が増えたのと引き替えに、人のつながりは希薄になっているようにも感じます。
塩谷:
確かに、周りに数えきれないほどの人がいるのに、ほとんどは知らない人というのが今の港南かもしれません。
吉田さん:
一方で、この地域で暮らす子どももどんどん増えていて、都内でもトップクラスのマンモス小学校があるくらいです。
少年団の運営や地域のイベントで子どもたちとの関わりを深めていく中で、一生の思い出に残るふるさとである港南のことを、「最高なまちだったな」と思い返してもらえるようになりたい、という考えが強くなっていきました。
地域のハロウィンイベント「シナハロ」で
PK対決ブースを出す品川CCセカンド
(引用:品川CC横浜HPより https://shinagawa.cc/blog/1508/)
後編もお楽しみに!
選手との距離が近い街で過ごした思い出は、スポーツが好きな子どもたちにとっては印象深いものになりそうです。港南で暮らすことの魅力をまたひとつ知ることができました。
後編では、品川CCにとって「地域を大切にする」ことに対する想いや、これから港南でやっていきたいことについてご紹介していきます。
お楽しみに!
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