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「この街ならではの思い出」をつくる【品川から子どもたちへ シナハロ編】

新シリーズ「品川からこどもたちへ」

品川駅港南口を出て会社に向かうとき、仕事を終え、会社から駅へ向かうとき、何人の子どもたちを見かけるでしょうか。きっとそう多くないはずです。

でも実は、品川エリアに生まれ、品川が地元だという子どもたちがたくさんいます。例えば、港南エリアは港区内で最も未成年人口が多く、その数は3000人を越えるほど。大人ばかりの街に見えるけれど、子どもたちのことを見守ったり、支えたり、楽しませたりする素敵な取り組みもあります。

第1回目で紹介するのは品川港南エリアの新定番イベント「品川ハロウィン」、通称「シナハロ」です。このイベントの実行委員会に港南エリアの住民として携わる赤池淳子さん、藤本千春さんにお話を伺いました。

Re-FRESH編集部、塩谷との対談形式でご紹介します!

シナハロとは…
10月下旬に実施されている、港南の企業と住民が協力してつくり上げるイベント。品川シーズンテラスをメイン会場にステージ発表やブース出展を楽しめる「シナハロファミリーデー」など、様々なイベントが数日に渡り実施される。

似顔絵

赤池さんは小学生、藤本さんは高校生と大学生のお子様を持つお母さんです


子どもたちの暮らしをより良く!シナハロの想い

港南のビジネス街エリアから高浜運河を越えた先に、新興住宅街が広がっているのを知っていますか?このエリアの存在を知らないという人もいるかもしれません。

港南地図

運河の向こうが港南3丁目、4丁目です


シナハロはそんな地域で暮らす子どもや親子に向けたハロウィンイベントです。今から5年前、2015年に第一回が開催され、地域の様々な人たちが協力し、毎年開催されています。

しかし、このハロウィンイベントは仮装をしたりお菓子を貰ったりするのを楽しむだけではありません。子どもたちの暮らしがより良いものになるような工夫をこらしているのが特徴です。

塩谷(以下:塩):「子どもたちの暮らしを良くする」というのは、どういうことですか?

赤池(以下:赤):シナハロを通して港南の子どもたちが直面する様々な地域課題を解決する、ということです。例えば、地域内の保育園の年長さんを全員広場に集めて交流させる「シナハロKids」というイベントがそのひとつです。

塩:保育園の年長さんを集めて、どうするのでしょう?

赤:小学校に入学する前に、心の準備ができるようにするんです。

塩:心の準備…?

赤:港南の小学校ってとても人数が多くて、一学年250人もいるんです。でも保育園では十数人のクラスメイトと過ごしてきています。なので、急激な環境変化に耐えられずに学校に行けなくなってしまう子もいるんです。

塩:突然マンモス小学校に入学するのが、心の負担になるんですね。

赤:地域のお母さんがみんな心配していることだったので、地域の課題として向き合っていかなくてはと思ったんです。それで、子どもたちが来年からの同級生と顔合わせができる機会を作りました。
藤本(以下:藤):地域の課題というと、子どもが家で一人きりで過ごす時間が増えているということもありますね。

塩:共働きのご家庭が増えているというのはよく聞きます。

藤:そんな時代だからこそ、子どもたちは地域のみんなで見守っていかなくてはいけないし、子どもたちには見守ってくれる大人の存在を教えてあげたいと思いました。そんなときに「子ども110番」の存在に気が付いたんです。

塩:「困った時に頼っていいよ」っていう取り組みですよね?港南でも、コンビニにステッカーが貼ってあるのを見たことがありますよ。

藤:そうです。それで、赤池さんがシナハロ期間中にそういうお店を巡るスタンプラリーをやってみないかと発案してくれたんです。

塩:なるほど、スタンプラリーなら冒険気分で楽しくお店を巡れそう!

シナハロキッズ差し替え

保育園の年長さんが勢ぞろい


「この街ならではの思い出」を自分たちの手で

塩:ところで、港南の住宅エリアってどんな感じなんですか?

赤・藤:見通しが良くて、歩道も広くて、子どもだけで遊びに行かせても安心な街です!

塩:おお!お子様がいらっしゃる方ならではの回答ですね。見通しなんて気にしたこともありませんでした(笑)。

赤:でも、新しい街というだけに「港南といえばこれ!」と言えるものがないんです。子どもたちの思い出になるものがあまりないのも課題なのかなと。

塩:子どもたちの思い出に残るものがないというのは、ちょっと寂しいかもしれません…では、どんなものがあればいいと思いますか?

藤:例えば、歴史あるお祭りをやっている地域では、その地域出身の人たちがお祭りのたびに地元に帰って来たりするじゃないですか。港南にもそういう存在があればいいんですよね。世代を越えて共有できる思い出というか。

赤:そうなんです。地元のお祭りって、人生で何か迷ったり、ぶれたりしそうなときに帰ってこられるような、その人のアイデンティティに関わるものだと思うんです。なので、シナハロがそんな存在になればいいなと思っています。

パレード

パレードの様子。
2019年は品川インターシティがスタート地点でした


自慢のふるさと・港南を目指すために

「安全だけど、これと言って何かがあるわけではない。それでも地域にあるものを存分に活かして、港南ならではの要素が詰まったイベントにしていきたい」という想いを持ち、シナハロ実行委員は毎年企画を考えているとのこと。

赤池さんや藤本さんが注目しているのが「住宅街とビジネス街が近い」という港南の特徴です。


赤:マンモス小学校を抱える居住エリアと大企業が集まるビジネス街が、運河を隔ててすぐ近くにあるという環境はそうあるものではないと思います。

藤:今までも色々な企業が協力してくださっていて、お菓子を提供してくれたり協賛金をいただいたりしていました。でも、この地域ならではのイベントにするなら、子どもたちに企業から体験を提供してもらえるようになればいいなと思っています。

塩:そうですよね。子どもたちが企業から何かを教わることができれば、港南オリジナルの地域教育としても注目されそうです。

赤:港南は大人でも子どもでも、新しいことに挑戦するのが好きな人が多い街です。新しいチャレンジを続ける地域の企業とは、シナハロ以外でもぜひ積極的に関われる関係になりたいですね。

やる気ペン

コクヨの製品を地域の子どもたちが体験しています

シナハロを盛り上げる仲間大募集!

これからの社会を担う子どもたちと、これからの社会をよりよくするために奮闘する企業。運河を越えてつながれたら、なんだか明るい未来が見えてきそうですね!

そんな地域の子どもたちと出会うきっかけとなるシナハロでは、一緒に盛り上げてくれる仲間をいつでも待っています。

子どもたちにその企業らしさたっぷりのワークショップを提供したり、品川の企業で働くワクワクを届けたりして、もっとステキなシナハロにしていきましょう!

集合写真

集合写真はとってもにぎやか!


シナハロ2019 ホームページ
https://sst-am.com/event/5964.html

お問合せはこちらまで
shinahallo@h-g3z.com