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旨辛煮込みと相性抜群!ホッピー片手に「品川国際映画祭」を語る【居酒屋 路地裏/港南】

品川にゆかりのあるゲストをお招きしながら、地元飲食店の魅力を伝える“Re-FRESH”。今回は、品川駅港南口からほど近い“居酒屋 路地裏”で、2023年11月6日から開催される“品川国際映画祭”のキープレーヤーである株式会社ビジュアルボイスの角保凌さんにお話を聞きました。

ショートフィルム(短編映画)のアウトドアシネマイベントとして2018年に始まった品川国際映画祭は、今回が5回目の開催。きらびやかなイルミネーションで装飾された品川インターシティ・セントラルガーデンで、食事やお酒と共に映画を味わえるこの日を心待ちにしている Shinagawa people も少なくないはず。

今回は、品川国際映画祭の立ち上げ時より上映作品のセレクションやゲストのキャスティングを手がけている角保さんに、ショートフィルムや映画祭の魅力を語っていただきました。品川国際映画祭が何倍も楽しみになること間違いなしの、映画愛あふれるインタビューをお届けします。


今回の舞台“居酒屋 路地裏”


品川駅港南口から徒歩2分ほど。品川名物とも言える細い路地に入ると、今回の舞台“居酒屋 路地裏”があります。
1階・2階合わせて総席数は50席。平日・土曜日は翌朝5時まで営業しており、Shinagawa Peopleの胃袋を支えています。

メインメニューはホルモン料理。数々のメディアで取り上げられた人気店で、ランチタイムには行列ができるほど。

昭和から受け継がれてきた風情のある店内は、“品川の心のオアシス”といっても過言ではないでしょう。お酒と相性抜群なホルモン料理をいただきながら、仲間と心ゆくまで語り明かすもよし、1人で食事ついでに一杯飲んで帰るもよし。さまざまなシーンで気軽に訪れていただきたいお店です。

角保さん:
路地裏に初めて来たのは、2019年に品川で実施した子ども向けショートフィルム制作ワークショップの打ち上げの際です。

乾杯ドリンクにはホッピーをチョイス。
「どんな料理にも合うのがホッピーの魅力です」と角保さん。

その時は2階で映画監督と共に熱い映画トークをしていました。会話に熱中するあまりに声も大きくなっていたのですが、店員さんも他のお客さんも寛容で「いい居酒屋だな」と感じたのをよく覚えています。

今日のカウンター席も、人との距離感が絶妙ですよね。隣の人が注文した料理がおいしそうに見えて、自分も同じ料理を頼んでみたり、名前も年齢も所属も知らない人と自然に会話が始まったりするのは、こういった居酒屋ならではの面白さだと思います。

カウンター上にはあっという間に本日のお料理が勢揃い。
写真:自家製ポテトサラダ(税別480円)、牛センマイ刺し(税別600円)

 居酒屋では必ずポテトサラダを注文します。シンプルでありながらお店ごとに個性があって面白いので。“路地裏”のポテサラはこんにゃく入りですよね……うん、やっぱりおいしい。センマイ刺しも美味しいです。鮮度がよいからこそのメニューですよね。

旨辛牛すじ煮込み(税別720円)

それから、この牛すじ煮込み! 見た目はとても辛そうですが、いただいてみると適度な辛さでまさに“旨辛”。お肉がホロホロで、私が愛飲している“ホッピー”とも相性が抜群です!

ホッピーを愛する角保さんのお仕事は?


角保さんが“路地裏”をおススメする理由の一つは“ホッピー”。その背景には仕事上でのつながりがありました。 

角保さん:
私は、俳優の別所哲也が代表を務める㈱ビジュアルボイスという会社で、全国各地で開催される映画関係のイベントプロデュースを行っています。大きな仕事としては、毎年6月に開催される国際短編映画祭“ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)”の運営統括をしています。会場や上映チームの手配からセレモニーの進行・演出まで、上映会の運営に必要な業務を担当します。

最近は、プロデューサーとしてショートフィルムの制作にも関わっています。

カウンター上にはサイン色紙がずらり。路地裏の“愛され度”の高さが伝わってくる

実際に行ってみて改めて実感しますが、映画を視聴者に届けるのは大変な仕事です。時間がかかるのはもちろんですが、多くの関係者の想いが交錯しますし、表に出るキラキラしたイメージとは逆に地道な作業の連続です。

だからこそ、劇場で作品を観て、クレジットタイトルに自分の名前が流れた時は感慨深いです。クレジットに名前が出るのは幼い頃からの夢でもあったので、何度体験してもうれしいですね。

 角保さんの仕事への想いが知れたところで、話題はホッピーとの関係性へ。

 角保さん:
ホッピービバレッジ㈱さんとは5年ほど前から一緒に仕事をさせて頂いています。2021年からは、SSFF & ASIAに“HOPPY HAPPY AWARD ”という賞を創設し、受賞した映画監督にホッピーさんとSSFF & ASIAのコラボレーションで製作するショートフィルムの監督を務めていただくことになっています。

私はその映画製作にプロデューサーとして参加しているのですが、プロジェクトに関わってからは、居酒屋に行っても、自然とホッピーを探してしまう自分がいます。一緒に飲むメンバーにおススメの飲み方をレクチャーしたりして、気が付くと熱量を込めて説明してしまいます。語り始めると長くなるので控えめにしておきますが、ホッピーはプリン体も少ない上に、トマトジュースで割る等の色々な飲み方もでき、どんな料理にも合わせられる万能なドリンクです!

ショートフィルムは、何も考えずに見てほしい


仕事の繋がりを大事にするからこそ、ホッピーへの愛着が湧いてきた角保さん。そんな角保さんがショートフィルムに出会ったのは、SSFF & ASIAのインターンを始めてから。元々はショートフィルムに造詣が深いわけではなかったとのことですが、すぐにその魅力に目覚めたといいます。

角保さん:
ショートフィルムに馴染みがないと感じている人は多いと思います。しかし、普段は意識していないだけで、実はショートフィルムは身近にあるものなのです。

子供の頃によくテレビドラマの“世にも奇妙な物語”を見ていたのですが、こちらは1編あたり20-30分程度のオムニバス形式なのでショートフィルムそのものと言えます。最近はスマホを使って電車の中でも動画を見ることができますが、やはり20-30分のストーリー性のある動画を見ている方々も少なくないのではないでしょうか。

カウンター内では大きな寸胴鍋の中で新たな牛すじがぐつぐつ。
5時間ほどかけて、やわらかくぷるぷるな煮込みに仕上げているそう

ショートフィルムの魅力の一つは、気軽に体験できるところだと思います。長編映画だと、伏線を見逃さないように2時間以上集中していなければなりません。その点、ショートフィルムなら一編が長くても25分程度なので、序盤の記憶がフレッシュなまま最後まで観ていられます。

尺が短い文、メッセージ性が強い作品も多いですが、「監督や演者への先入観を持たず自分が感じたままに受け取って、自分のペースで鑑賞できる。」のが、ショートフィルムの魅力であり、楽しみ方のコツだと思います。

品川国際映画祭の見どころは?


今年もまもなく品川国際映画祭が始まります。昨年から更にパワーアップしており、上映エリアは2スクリーンに増え、イルミネーションエリアも拡大されます。

角保さん:
“いい映画祭の条件”は、“いい映画、いい出会い、いい食べもの”の3つが揃っていることとよく耳にします。その点では、品川国際映画祭は理想の映画祭ですね。“CINEMA CARAVAN ”が手掛ける素敵な空間も素敵ですし、キッチンカー等のフードも充実しているので、本当に行き届いているなと思います。

ロケーションも素晴らしいですよね。職場やお家から近い品川インターシティの屋外広場が、毎年11月に映画祭会場になるというのは、周辺で働く・生活する方々にとって、とても楽しみなことだと思います。回を追うごとにお客さんたちが自由に、自分なりの楽しみ方を見つけているところも、とてもいい。

会場の品川インターシティは今年で開業25周年を迎えます。SSFF & ASIAも今年が25周年ですし、品川国際映画祭も5回目の開催という事で、今年の品川国際映画祭のテーマは“Anniversary”です。是非、会場に足を運んでいただき、映画を楽しみながらたくさんの方々と共にお祝い出来たら素敵ですね。

注目作品は『The Izakaya dialogue』


最後に今回の品川国際映画祭での注目作品について角保さんに聞いてみました。

角保さん:
今回の品川国際映画祭では、私がプロデューサーとして制作に関わった『The Izakaya dialogue』(2022年)も上映されます。この作品は、日本人に少しネガティブなイメージを持っていたスウェーデン人留学生のマークが、ある試みを通してだんだんと日本人への理解を深め心の距離を近づけていく物語です。作中では雰囲気のある居酒屋さんや、そこでホッピーを飲んで団らんする人々の描写が登場するのですが、それが作品のテーマととてもフィットしています。

この作品はホッピーさんからの「居酒屋が素敵な場所と再認識できる映画を作れたら」という想いも反映させて、道上寿人監督と制作したショートフィルムです。

私自身、コロナ禍の間に居酒屋へ行く足が重くなっていたように思いますが、この作品を観たら、強烈に「居酒屋行きたい!」という感情が沸き起こりました。お客さんにも同様に感じていただけたら嬉しいですね。

ちなみに、『The Izakaya dialogue』のきっかけとなった道上監督のHOPPY HAPPY AWARD受賞作『じいのけ』(2021年)も、品川国際映画祭で上映されます。とてもハートフルな作品で、『The Izakaya dialogue』と共通する部分もあるように感じます。上映日は違いますが、どちらも鑑賞していただくと新しい見方ができるかもしれません。

* * *

2023年の品川国際映画祭は、11月6日(月)から11日(土)までの6日間。
祝祭の空気に包まれた品川インターシティ セントラルガーデンで、年に一度の幸せな時間をお過ごしください。

なお、今回、角保さんからご紹介いただいた2作品の上映予定日時は以下の通り。

『The Izakaya dialogue』
11月6日(月)20:30〜21:15 第3部 【映画祭特別セレクション】内
11月9日(木)20:30〜21:15 第3部【東京 selection】内

『じいのけ』
11月10日(金)20:30〜21:15 第3部【子どもの成長 selection】内

もちろん、この他にもさまざまな映画作品や、音楽、ステージコンテンツが予定されています。詳しくは、品川国際映画祭公式ホームページにてご確認ください。

 それでは次回の記事もお楽しみに。

【店舗情報】居酒屋 路地裏


住所|〒108-0075 東京都港区港南2丁目2−4
TEL|050-5485-6925
MAP|https://maps.app.goo.gl/YiXUegQGvSgnEfEq8
HP|https://rojiura-sinagawa.gorp.jp/

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