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品川の街を“自分事化”!日鉄興和不動産金谷さん・南さんのエリマネ話を、シビ辛旨な本格広東料理とともに【杏梨チャイニーズキッチン 品川インターシティ店】

品川にゆかりのあるゲストをお招きしながら、地元飲食店の魅力を伝える“Re-FRESH”。今回は、品川インターシティS&R棟4階の“杏梨チャイニーズキッチン”にて、日鉄興和不動産株式会社金谷 貴央さん・南 太揮さんのお二人にお話を聞きました。
 
品川港南の大型複合ビル“品川インターシティ”の開発・賃貸・管理を行う日鉄興和不動産は、2023年12月、品川インターシティの開業25周年を機に品川エリアのまちづくりの新コンセプト「つなぐ・つながる街」を発表し、ロゴマークおよびアイコンを公開しました。
 
これまでビジネス街として大きく発展してきた品川港南に、新たな時代の到来を予感させる昨年の発表に基づき、この1年間さまざまな取り組みを行ってきました。その背景にあるねらいや想いを、品川のエリアマネジメントを担当する金谷さん・南さんのお二人に聞きました。“杏梨チャイニーズキッチン”のシビれる旨味の本格広東料理とともにお楽しみください。

今回の舞台“杏梨チャイニーズキッチン”

今回の舞台は、品川インターシティS&R棟4階の本格広東料理店、“杏梨(シンリー)チャイニーズキッチン”です。
 
店舗はレストランフロアの一角にあり、品川港南のオフィスワーカーを中心に、たくさんの人で賑わいます。ガラス張りの店内からは品川セントラルガーデンの緑や夜景を見渡せ、開放感は抜群。お得なランチから気軽な飲み会、おもてなしのディナーまで、さまざまなシーンで活用できるレストランです。

さて、そんな“杏梨”にお迎えした今回のゲストは、品川インターシティの事業者である日鉄興和不動産株式会社賃貸事業本部 エリアマネジメント部に所属する金谷 貴央さん・南 太揮さんです。品川インターシティ内のオフィスで働くお二人にとって、“杏梨”は利用機会の多い馴染みのお店。インタビューもリラックスした雰囲気で始まりました。

乾杯は青島ビールと中国茶。お茶メニューは凍頂烏龍茶やジャスミン茶といったオーソドックスなものから、湯を注ぐと花が開く工芸茶の“茉莉仙女”や“丹桂百合”まで豊富な取り揃え

金谷さん:
“杏梨”のおすすめメニューは、麻婆豆腐です。山椒のピリ辛に味噌の深いコクがあるので、お酒好きの私にはピッタリで、いつも注文しています。

 
南さん:
私のおすすめは坦々麺です! よくランチタイムに食べに来ています。私の周りのワーカーもランチタイムやディナータイムで杏梨を利用する人は多いです。

 
お二人のセールストークに釣られ、本日の注文は麻婆豆腐と担々麺、そして小籠包に決定。品川インターシティ4階からの夕景を眺めながら、贅沢なひとときが始まります。

品川港南で25年。想定以上の街の成長に感じた危機感

“品川インターシティ”は、興和不動産(現、日鉄興和不動産)が1984年に取得した“旧国鉄品川駅東口貨物ヤード跡“などの土地利用方針を定めた“品川駅東口地区再開発地区計画”に基づき、1998年に竣工した超高層大型複合ビルです。

当時の品川駅東口(現在の港南口)は、平屋建ての駅舎に適度な広さのロータリーを備えた素朴な景観であり、現在のように高層オフィスビルが立ち並ぶ光景は想像できないものでしたが、品川インターシティの完成を境にその街並みは大きく変貌していきます。品川インターシティ竣工と同時期に品川駅の高輪口と港南口を結ぶ“レインボーロード”が開通し、5年後の2003年に“品川グランドコモンズ”“品川セントラルガーデン”が完成。同年10月に東海道新幹線品川駅が開業するとさらに多くの企業が品川に拠点を構えるようになり、“ビジネス街・品川”の姿が形作られていきました。

品川駅の“レインボーロード”は品川インターシティの開業にあわせて品川インターシティ事業者が整備した

 品川インターシティの開業から始まった、品川港南の街の発展。日鉄興和不動産にとってそれは誇らしい実績である反面、危機感を覚えることでもあったと、金谷さんは語ります。

金谷さん:
2003年に東海道新幹線品川駅が開業し、2010年には羽田空港で国際定期便の運行が始まりました。品川は昔から江戸の玄関口として栄えた街ですが、そこに“東京・日本の玄関口”という役割が加わったわけです。社会からの期待の高まりを感じる中で、私たちは次第に「本当にその期待に応えられているのだろうか?」と自問するようになりました。

“小籠包〜黒酢と生姜のソースで〜”(税込480円)。アツアツのスープをこぼさないようにご注意!

金谷さん:
品川インターシティは過去25年の間、品川の発展に貢献してきたビルだという自負はあります。しかし周辺エリアの開発も進んだ現在、品川の潜在価値は25年前と比べものにならないほど大きくなっているとも感じています。25周年の節目に過去をしっかりと見つめ直し、今後25年のまちづくりへつなげていこう。そのような決意表明が、昨年12月に発表した新コンセプト“つなぐ・つながる街”です。

“つなぐ・つながる”で、街の価値を顕在化する

日鉄興和不動産が思い描いている、品川港南のこれからのまちづくりとは——
そのイメージを掴む手がかりは、2023年12月に発表された開業25周年のテーマ「ビジネス街じゃ、終われない。」と、新コンセプトの「つなぐ・つながる街」、そして新コンセプトに併せて披露された、“つなぐ・つながる品川”ロゴマーク10種のアイコンです。

 金谷さん:
この25年の品川の発展は、ビジネス街としての発展でした。しかし、現代のビジネスパーソンが街に求める機能は単なる“労働の場の提供”ではないと思っています。人や文化との新たな出会い、アイデアを実際に試せる場所、仕事後に気軽に立ち寄れる馴染みの店など、多様な機会がある街は魅力的ですし、企業側にとっても優秀な人材確保の必要条件になるかもしれません。新しいテーマ・コンセプトは、そのようなねらいで制作しました。

南さん:
“つなぐ・つながる品川”ロゴマークは、品川をさまざまなヒト・モノ・コトがつながる街にしたいという想いを込めて作成しました。デザインのモチーフは、鉄道のレールです。

南さん:
ロゴとセットで使用するアイコンには、“過去と未来”、“日本と世界”、“企業と地域”など、2つの言葉のレールを1本につなげた10種類を提示しています。レールをつなげて円にするなどの汎用性もあります。私たちの思いに賛同してくださる他社様などにもご使用いただけるようにしています。

金谷さん:
さらに、“つなぐ・つながる街”であるためには、街に豊かなダイバーシティが存在することが必要です。品川港南には多様なポテンシャルが存在しているので、それらをうまく表現・発信し、「この街にいればいろんな体験ができる」と街の人が感じている状態をつくることが、私たちがこれからのエリアブランディングで目指す方向性になるのだと思います。

南さん:
その想いを「ビジネス街じゃ、終われない。」で表現しました。働くイメージの強い品川港南で、飲食・物販・リラクゼーション・エンターテインメントなどの体験を提供することで、より魅力的な街になると思います。エリアマネジメント活動としての施策を通して、年間を通じてさまざまな体験を提供できるようにしたいですね。

日鉄興和不動産から品川港南の街に対する情熱をお聞きしている間に、テーブルにはさらに激アツのお料理2品が到着していました。

麻婆豆腐は、ランチタイムはライス・スープ付きの“麻婆豆腐定食”(税込1,050円)、ディナータイムは単品の“杏梨特製「黒」麻婆豆腐”(税込1,280円)で提供。辛さ控えめから激辛まで、4段階で調節も可能

麻婆豆腐は、土鍋での提供。蓋を開けると、鍋の余熱でぐつぐつと音を立てる真っ赤な麻婆豆腐が現れました。激辛のようなヴィジュアルではありますが、実際は唐辛子のマイルドな辛味と山椒のピリリとした刺激がマッチした“シビ辛”。コクのある味噌の中に埋もれた豆腐はとろとろで、やみつきになるおいしさ!

杏梨名物の“杏梨特製坦々麺”(ランチ税込1,050円、ディナー税込1,350円)には、さらに山椒をきかせたグレードアップバージョンの“ビリビリ山椒担々麺”(ランチ税込1,150円、ディナー税込1,450円)も!

坦々麺は鮮やかなオレンジ色が印象的な一品。こちらも辛味は控えめで、ごまの風味がきいた旨味濃厚スープがモチモチの中太麺によくからみます。ランチはもちろん、お酒の後のシメや一人ディナーにも重宝しそうな一品です!

誰もが品川港南を“自分の街”と思えるように

今年、品川インターシティでは開業25周年を記念した取り組みとして、「Techの街、品川」をテーマにした“SHINAGAWA TECH WEEK”や、近隣企業の健康経営をサポートする“SHINAGAWA KARADA Re-BOOT WEEK”、品川セントラルガーデンを活用した都市緑地の可能性を探る実証実験“Shinagawa FOR REST”などの施策を展開しました。それぞれ独自色の強い企画ですが、その背景には共通のキーワードがありました。

金谷さん:
この数年いろいろな取り組みをしてきた中で、品川を自分たちの街ととらえて活動している人たちと出会い、彼らのエネルギーの大きさを実感してきました。しかし一方で、品川には毎日来ているものの、仕事が終わるとすぐ帰り職場と自宅を往復しているだけという人も大勢います。私は、そのような方々にもこの街に興味を持っていただきたい、街を“自分事化”していただきたいという想いで、品川のブランディングを図っています。

「やっぱり中華料理には紹興酒!」ということで、店長の山口さんにアドバイスいただき“紹興酒飲み比べセット”(税込1,080円)

南さん:
私も品川のエリアマネジメントを担当する前は、たしかに品川に対して無機質なイメージを持っていました。でも関わってみると、とても面白い街なんですよね。私たちの取り組みが、まだ品川港南の奥深い魅力を知らない方がそれに気づき、街を“自分事化”するきっかけとなったらうれしいです。

金谷さん:
品川港南は非常に大きなポテンシャルを持っている街なので、まだまだ活かし切れていない部分も多くあると思っています。私たちだけではなく皆様の力も借りながら、なるべく多くのポテンシャルを引き出して、より魅力ある街を作っていきたいと思っています。

* * *

金谷さんと南さんにとって、今年は品川インターシティの“次の25年”を作るための重要な1年となりました。想いの詰まった新コンセプトを携えて、改めて“品川らしさ”が地域に根差していく予感がします。

この記事を読んで、日鉄興和不動産のエリアマネジメントや“つなぐ・つながる品川”ロゴに興味を持った企業の方は、ぜひ金谷さん・南さんとつながって、いろんな話をしてみてください。

それでは次回の記事もお楽しみに。

【店舗情報】杏梨チャイニーズキッチン

住所|東京都港区港南2-15-2 品川インターシティS&R棟4F
TEL|03-5780-7728
MAP|https://maps.app.goo.gl/o9hD1CxtLT6KwnYi9
HP|https://xingli.tokyo/

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